「平成30年度 聖徳大学短期大学部国語国文学会大会」開催!
19.02.15
皆さま、こんにちは!
本日は、西行忌、兼好忌、利玄忌、孟宗忌…です。日本文学好きのかたには、西行や兼好は馴染み深いことでしょう。高校生や学生の皆さま、春休みはまとまった時間があるので、本を読みませんか?
ぜひ菅原孝標女になったつもりで、本に耽溺してみてはいかがでしょう(^^)
少々時間が経ってしまいましたが、去る2月1日(金)、平成30年度 聖徳大学短期大学部国語国文学会大会を開催しましたので、ご報告します。
本学会は、短期大学部旧文学科で国語国文学を専門とした教員や総合文化学科文芸・編集、文芸・メディア、現代教養、図書館司書ブランチ所属の学生で構成されていますが、大会は日頃の研究成果を発表する場になっています。
今年度は文芸・編集ブランチ2年生の2名が卒業研究の成果を披露しました。テーマは「近年の子どもの名前における実態と今後」、「ライト文芸――ライトノベル・一般文芸との比較――」です。
前者は、キラキラネームについて、タイプや実例を紹介し、キラキラネームが増えた理由やメリット・デメリットを考察しました。例えば、姫星、行晃、心愛、永久恋愛などのキラキラネーム、何と読むのか、わかりませんね。(順に、きらら・きてぃ、いけてる、ここあ、えくれあ、と読みます(゜_゜))
後者は、ライトノベルと一般文芸の間に位置づけられる「ライト文芸」について、確立した理由や読まれる理由を探りました。出版不況のこの頃、ネット小説から書籍化できるってすごいことですね!
文芸・編集ブランチでは、卒業研究として絵本を制作する学生も出てきました。今年度は、小泉八雲や新美南吉のお話を絵本化しました。
続いて、三重大学国際忍者学センターの高尾善希先生が「実在した忍者――忍者史研究の最前線――」という演題でご講演くださいました。
藤子不二雄Ⓐ氏の「忍者ハットリくん」や司馬遼太郎氏の「梟の城」などで知られる忍者と実在した忍者は同じでしょうか? 実在の忍者は、手裏剣を使ったりしません。「くノ一」も実在したそうですが、映画に出てくるような「くノ一」ではなく、普通の格好をして、情報収集をしていたそうです。忍者の正確な知識が身についただけでなく、最近注目されている「忍者学」とは何かについても学ぶことができました。
お話が面白くて、受講した学生も熱心に聞き入っていました。(私は、腹筋が崩壊するぐらい笑いました( *´艸`))
本学会では、学会誌『文学研究』も刊行しています。平成30年度は、平成31年3月末に、記念すべき第30号 を刊行する予定で、現在、編集中です。
来年度は、図書館司書ブランチや現代教養ブランチの学生も全員、卒業研究に取り組むことになります。今後、本学会がますます発展するよう、教員と学生の研究活動を活発化させたいと考えています。