心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

福祉×心理:ふくしんりがくコラム①

23.07.10

みなさんこんにちは♪ 社会福祉学科で心理学を教えている宇佐美です。

福祉に役立つ心理学、福祉の視点から考える心理学、幸福や豊かさにつながる心理学、、、その名も ふくしんりがく についてご紹介します。※ふくしんりがく は宇佐美の造語です。正式な学問領域ではありませんのでご注意を。

今回のテーマは「アンコンシャスバイアス」です。

アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)とは、自分自身が気づかすに形成する先入観やステレオタイプといった偏った見方や考え方のことです。情報を効率的に処理することに役立ちますが、時に適切な判断を妨げてしまいます。

例えば、、、

● 高齢者の方には、機能や操作が簡単なスマートフォンを紹介した方が良いだろう

☞☞通常機能のスマートフォンを活用できる可能性を制限してしまい、相手のニーズの適切な認識を妨げてしまいます。

帰国子女の生徒は英語が得意だろうから、英語を使う部活を紹介しよう

☞☞帰国子女だからといって英語だけが得意だとは限らず、相手の能力や適性の適切な認識を妨げてしまいます。

介護や育児中の人には、仕事量を減らしてあげよう

☞☞相手が仕事量の軽減を望んでいない場合相手の能力発揮や成長の機会を妨げてしまいます。

このようなバイアスにより、相手のためと思って行っていたことが、無意識に相手の行動や社会参加を制限してしまうことがあります。アンコンシャスバイアスは誰しもがもっています。心優しい人もです。当たり前のことや自然に見えるものこそ別の見方はないかとちょっと立ち止まり「思い込み」を疑う習慣をつけていきたいですね。

では、次回のふくしんりがくコラムをお楽しみに♪

PAGE TOP