心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

ハリネズミのチョコレート

21.02.04

こんにちは。助手の芦田です。
2021年になってもう1ヶ月経ったんですね。あっという間だったなと感じます。
先日、大学時代の友人たちとオンライン飲み会をしました。その時に、前回ブログに書かせていただいた彼女も参加しておりまして、「面と向かって」ではなく「画面と向かって」ではありますが、直接おめでとうを伝えることができました。(なんのことやら?と思った方はこちらを読んでいただきたいと思います。)

 

2月といえば節分もありますが、甘いものが好きなので個人的にはバレンタインデーを楽しみにしています。それで先週末、「あれ?去年のバレンタインデーって私何したかなー」と思ったんですが、ある同級生にチョコレートを渡したことを思い出しました。今回のブログも前回に引き続き、私の同級生のお話をしたいと思います。

彼女の第一印象はクールでした。クラスの中で1番大人っぽかったような気がします。ですが話してみると自分が思っていた印象とは真逆で、とっても色々なことを話してくれるし、よく笑う。そんな彼女と私は趣味も違う、学籍番号もかなり離れていましたが、不思議とウマが合い、入学時からよく一緒に出かけていました。

「私は養護教諭と精神保健福祉士両方とる、って親に宣言してこの大学に来たからそれは絶対にやり遂げる」
彼女はよくその話をしてくれました。決意という名の意地なんて言っていましたが、何事も消極的で諦めがちな私にとって、この話はとてもかっこいいエピソードでした。尊敬もしています。
2免を取るクラスメイトは他にもいました。ですが、私の学年で養護教諭コースで精神保健福祉士を取る人は片手でおさまる程度。養護と精神との2免を選んだのは、最終的には彼女1人だけになっていました。

4年生の春休み。バレンタインデーが近づく頃、大学の図書館で勉強をしているというのを人づてに聞いた私は彼女に内緒で大学へ向かい、チョコを渡しました。(彼女はハリネズミを飼っていたのでハリネズミデザインのチョコレート)
他の子の就職が決まっていく中で自分は国家試験の勉強を続けなければならない。養護教諭コースで精神保健福祉士の勉強をしていくということ…。
私には分かりえない、焦りや不安がたくさんあったと思います。そんな彼女に簡単に「頑張れ」とは言えませんでした。
ハッピーバレンタインという意味だけではなく、言葉を使わずに「応援しているよ」、そう伝えたかった。私にとっては色々な意味を込めたチョコレートでした。

彼女は、精神保健福祉士の国家試験に見事現役で合格しました。このご時世で会えていませんでしたが、この間1年生の授業に卒業生として講話をしに大学へ来てくれました。(授業自体は大学からオンライン配信)

その時に名刺を交換したのですが、そこにはしっかりと「精神保健福祉士」と書いてあって。
「本当にかっこいいね。」と素直な感想を伝えたら、
「あはは。ありがとう。」
そう言って、彼女が照れくさそうにしていたのはそっと胸にしまっておこうと思います。

また、この話をしたら「その時のゴム、今も大事に残ってるよ」と写真を送ってきてくれました。
大学での出会いというのは一生ものですね。

 

今回も卒業生の話をさせていただきました。
まだまだ色々なお話をしたいのですが、そろそろ紙面が尽きてまいりましたのでまたの機会に。

ここまでお読みいただきありがとうございました。以上、芦田でした。

 

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