【授業紹介】Field Linkage科目「芸術文化論」~音楽学部×文学部~
22.05.29
聖徳大学は女性総合大学です。
それを活かした学びに Field Linkage(フィールドリンケージ)があります。
複数学科が連携することにより、学際的に、すなわち学問の領域を超えて幅広く多角的に、様々な視点から1つのテーマを掘り下げていきます。聖徳大学では現在、様々な形でField Linkage科目が実施されています。
※Field Linkage について、詳しくは こちら
今年度、音楽学部と文学部のField Linkage科目「舞台芸術論」がスタートしました。「舞台芸術」をキーワードに、両学部の先生方が、専門的な立場からリレー形式で授業を進めます。学生は学年に関係なく履修可能です。
この科目では特に、聖徳大学の特長ある学びのひとつ「シリーズコンサート」に関わるテーマを取り上げていきます。
シリーズコンサートは、聖徳大学の学生や学園の生徒たちが国内外の超一流の舞台芸術に触れることによって、多様な「本物」文化と価値観を理解できる、心豊かな人間性を磨くことを目的に開催されています。「聖徳教育」として大学・短期大学部の全学部・学科の教育課程に組み込まれており、年間20~30回開催されています。他大学に類をみない独自の形式の舞台公演です。
今学期、「舞台芸術論」はガイダンスの回に続き、まずは文学部の先生によって「落語」が最初のテーマに取り上げられました。
続く5月20日は音楽学部の番。
山本まり子先生が、「第九を学ぼう」というタイトルで授業を行いました。「第九」とはベートーヴェン作曲「交響曲第9番」のことです。
聖徳学園「第九の夕べ」は37回続いてきた、シリーズコンサートの伝統的公演です。音楽学部の1年生は合唱で出演し、指揮者、ソリストは音楽学部の教員が務めます。今年も12月13日に「第38回 第九の夕べ」が開催される予定です。
音楽学部の学生たちとって馴染み深い「第九」。
交響曲ですが、オーケストラ、合唱、独唱が舞台狭しと並んで演奏するこの作品を、「舞台芸術」という文脈の中で扱おうというわけです。
授業終了後、受講した学生たちから、次のような感想が聞かれました(一部を紹介)。
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「ベートーヴェンや第九について簡単にしか知識がありませんでしたが、今回の授業でより深く知ることができました。」
「ベートーヴェンは耳が聞こえない中、作曲し続けたことは有名ですが、フランス革命やナポレオンと関係があったとを初めて知って、とても興味深い内容でした。」
「今年から年末の第九を聴くときには、この曲の背景を思い浮かべられそうで楽しみです。」
「1年生の時にシリーズコンサートで第九を鑑賞しました。その時は第九について知らなかったため、今回第九が作られた当時の情勢や、ベートーヴェンについて知ることが出来て良かったです。」
このあと、音楽学部の先生方はバレエ、オーケストラ、オペラなど、文学部の先生方は能楽、文楽、歌舞伎などをテーマに授業を行っていきます。楽しみですね。
【関連ブログ】「第九の夕べ」~2年分の思いを歓喜の調べにのせて~(2021年12月20日)