音楽学部

かがやく卒業生(13):スロースタートでも結果オーライ〜中学校教諭1年目のウィズコロナ奮闘記

21.02.23

こんにちは。
今日ご紹介する卒業生は、2019年3月に卒業して中学校教諭として頑張っているSさんです。教員としてやっていくことになかなか踏ん切りがつかなかったスロースターターは、どのように変貌を遂げたのでしょうか。髙松晃子先生とのリモート・インタビューに松井孝夫先生が加わり、先輩のMさん(2021年2月10日のブログで紹介)もやってきて最後にはミニ同窓会に…。

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――こんにちは! 今日はよろしくお願いします。


〔リモート・インタビュー画面のSさん〕

こちらこそよろしくお願いします。

 ――さっそくですが、近況を聞かせてください。

はい。昨年は中学校で講師をさせていただいていたのですが、今年から教諭になりました。1年生の担任も持っています。


〔担任クラスが体育祭で優勝!〕

――それはおめでとう。どれくらいの規模の学校ですか?

周辺の学校が合併してできたところなので、全校で13クラスと規模は大きいです。学区域が広くて、自転車通学が基本。遠い生徒だと40分くらいかかる子もいますね。私は自宅から通えなくなったので、学校の目と鼻の先に引っ越しました。

――環境激変ですね。おまけにコロナでたいへんだったでしょう。

はい、それはもうたいへんでした。去年1年やってきたこととはぜんぜん違いました。音楽科は一人なので、相談する相手もいないですし。

〔授業中〕

――休校中は…ばっちり休校だったのですか?

ばっちり休校でした。オンライン授業はなしです。教員が家庭訪問したり…分散登校は少ししていましたね。登校してきた時に教員が作成したテキストを渡して「次回持っておいで」、ということを3回ぐらいはしていたかな。

――登校できるようになってから、音楽の授業はどの程度できましたか?

合唱が思うようにできなかったのが辛かったです。学校としては合唱をさせてあげたいという方針なのですが、距離を取りながらどうやって歌えば良いのか、手探りでしたね。それでも合唱コンクールはやったんですよ。

――あら、そうなんですか!

はい。その時だけ体育館を借りて、テープで場見って。9月から10月にかけては、合唱も少しできましたね。

――普段の授業ではどんなことをしたのですか?

鑑賞とか、最近ではリズム創作のようなことも取り入れています。流行りの曲をボディー・パーカッションにアレンジした楽譜があるので、今度それをやってみようかと思っています。

――自作した教材などありますか?

自作じゃないんですけど…、サウンド・オブ・ミュージックのDVDを見てイラスト付きの紹介文を書く、という活動をしました。


〔鑑賞教材〕

――また、こういうのも使いました。2年生の授業で歌舞伎の「勧進帳」を扱った時に、話がわかりにくいということで、たまたま家にあった絵本をプロジェクターに映して説明しました。


〔「勧進帳」の説明に使用しました〕

――音楽の授業はすべてあなたが持っているんですものね。初年度から一気にきたね。部活は?

吹奏楽部の顧問をしています。3年生が引退するまでは部員が50人いました。

――活動はできました?

いえ、全然できてなくて。ようやく今、コンクールの曲を決めて活動を始めようというところだったのですが、すぐ活動中止になってしまうんですよ。咳とか喉の痛みとかがあると出席停止扱いになるのですが、出席停止の生徒が出た部活は活動中止になってしまうんです。土日も活動できない状態ですね。1月は数回しか活動できませんでした。

――大会もなかったのでしたね。

はい。3年生はせっかくコンクールの曲を練習していたので、音楽室におうちの人を呼んで小さな演奏会をやりました。それをビデオに撮って、業者に頼んでDVDにしてもらいました。卒業の思い出にと。

――卒業式はどうなりそうですか?

卒業式も厳しいんじゃないかという話もしていましたが、学校としては3年生に歌ってもらうという方針です。でも、入試前は絶対歌わないという取り決めになっています。

――大事な時期ですものね。
さて、今度はちょっと大学時代振り返っていただきたいのですが、そもそも聖徳を選んだ理由は?

〔左:声楽の舞台、右:海外研修で〕

音楽の先生になりたかったのと、音楽だけではなくいろんなことを学びたいな、と思っていたところで、高校の先生が勧めてくださったんです。

――総合大学という点が魅力的だったのですね。期待どおりのことはありましたか?

はい。礼法の授業や聖徳アカデミック・リテラシー(SAL)の授業がありがたかったですね。SALできちんと教えていただいたメールや手紙の書き方、敬語の使い方などが役に立っています。担任を持ってからは子どもたちに指導する時にいろいろ目についてしまって、ほかの先生から「そこはちょっと厳しすぎるよ」なんて言われちゃいますけど。

――なるほど。こういうところは聖徳ならではですね。

それから教員になってありがたみがわかったのが、お琴や合唱です。大学時代にやったことを、学校でもそのまま実践したりアレンジしたりできるからです。

――合唱では指揮者として苦労したものね。合唱活動で身についた力は?

演奏会までの段取り力ですかね。本番から逆算し、先の見通しを立てていろいろな人と協力してやり遂げたという経験が力になっています。

〔合唱指揮者として〕

――教員になりたくて大学に入学して、実際に先生になることができた。理想のパターンですね。

それが…大学時代には結構ゆらいでいました。「これでいいのかな、違うことも考えてみようかな」という時期があったんです。特に、3年生の秋になって、教員採用試験の特別講座が始まったあたりから逃げ出しそうになりました。

――そうですか。でも、それは普通だと思いますよ。みんな多かれ少なかれゆらゆらしていました。で、どのあたりから上向きに?

決心がついたのは4年生の5月ぐらいです。

――教育実習がきっかけですか?

いえ、私は実習が9月だったんです。友人から教育実習の話を聞いて、私もちゃんと勉強して教員になりたいと思いました。でもちょっと遅かったですね。その自信のなさみたいなものが採用試験の面接に出てしまって…。

――そうでしたか。

ただ、卒業して小学校で講師をさせていただいたことで気持ちが変わりました。今では教員としての自信と自覚が持てています。

――結果オーライですね。教員は今後も続けていきたい仕事ですか?

そうですね。担任を持たせていただいて、正直投げ出したくなったこともありますが、いま見ている子どもたちが2年、3年と学年が上がって卒業していく姿を見たいです。続けていきたいですね。

――中学生にはどんな進路指導をしているのですか?

私はまだ直接の進路指導はしていないのですが、何か一つでいいから強みを見つけるよう、励ましています。自分に自信が持てない子が多いようなので。「これだけは絶対負けない、というところを伸ばしていくべきだよ。それに目標がついてくるといいね」と言っています。

――大事なことですね。高校生にも言えることですね。
ところで、あなたの学年の人たちは今でも連絡を取り合ったりしますか?

はい、しょっちゅう連絡しています。みんな自分の授業のことで悩んだりしてるので…。小中高といろいろな学校で勤務していますが、校種を超えて助け合っています。時には楽譜や教材を共有したりすることもあります。

〔左:今も交流の続くクラスメイトと、右:お世話になった職員の皆さんと〕

――それはいいですね。違った視点をもらえると、気持ちが楽になることもありますものね。おや?Mさんがきましたよ。


〔先輩のMさんが合流、髙松晃子先生・松井孝夫先生と一緒に〕

Mさん:こんにちは!
Sさん:こんにちは先輩!お久しぶりです。

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このあとしばらく、卒業生2人と教員2人で思い出話に花を咲かせました。これからもいい関係が続くといいですね。今日はありがとうございました。

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