音楽学部 │ 聖徳大学

かがやく卒業生(12):小学校の音楽専科を一人で背負う、責任とやりがい〜教員生活3年目になりました

21.02.10

こんにちは。
今日ご紹介したい卒業生は、2018年3月に音楽学部を卒業したMさんです。
小学校音楽専科教員として頑張っているMさんが語った、大学時代の印象深い出来事とは?

゚♪゚.★.。O。゚♪゚.★.。O。゚♪゚.★.。O。゚♪゚

――こんにちは! 今日はよろしくお願いします。

お久しぶりです。声をかけてくださり、ありがとうございます!


リモート・インタビューです

――早速ですが、近況を教えてください。

はい。東京都の小学校教員として勤め始めて、今年で3年になりました。音楽専科で、3年生以上は全て担当しています。1学年3クラスずつですから、結構な時間数になります。

――音楽専科を一人で背負うというのはどうですか?

これでいいのかな?という戸惑いは常にあります。でも、近くの先生に助けを求めたり、研修で学んだりして解決しています。勤務先の区は月に1回研修があって情報交換ができますし。

――大学時代の同じ学年の人とはまだ交流がありますか?

はい。先生になっている人が多いので、LINEをしたり、ときにはZoomで話したりして情報交換をしていますよ。みんな同じような悩みがあるんだな、と共感しながら助け合っています。

海外研修にて(左:「レープクーヘン」を手に、右:自由時間の一コマ)

海外研修にて(左:ウィーン国立歌劇場で北川先生と、右:歌劇場の客席で)

――今年度は大変な年でしたが、振り返ってみていかがでしたか?

とにかく授業のコンテンツ作りが大変でした。例年なら行事に向けて合唱や合奏を準備することも多かったのですが、今年はあらゆる行事が中止になってしまって、毎回の授業作りに追われました。

とにかく歌とリコーダーはできませんから、手拍子でできるアンサンブルをしたり、最近だと「トガトン」(注:長さの異なる竹を石に打ち落として鳴らすフィリピンの楽器)ですね。ホームセンターに行って自分で竹を切ってきて、子どもたちに持たせてレンガを打ってアンサンブルをしました。

――自作の教材など、見せていただけるものがあればぜひ!

では、これなんかどうでしょう。授業で使ったペープサートです。

自作のペープサート

――「ピーターと狼」ですね。

そうです! 3年生に、これを見せながら鑑賞の授業をしました。やはり目線を集める工夫は大事です。こちらは手拍子アンサンブルの楽譜で、6年生の鑑賞で使ったDVDはこちらです。ディズニーの「ファンタジア」にはすごく興味を示してくれました。

歌えないので… 鑑賞のウェイトが大きくなりました

――クラブ指導はどうされていますか?

私は金管バンドを担当していまして、今年は1日1パートずつ練習してビデオ撮影します。平時なら週に1回合奏できるのですが…。

――金管バンドですか。あなたは大学では管楽器を取っていたのでしたっけ?

いえ、大学では打楽器を取りました。高校まで管楽器をやっていたので金管バンドの指導は大丈夫です。

――そうでしたね。大学時代の科目や活動で、今のお仕事に役に立ってるなと感じるのはどのようなものですか?

いろんな経験をさせてもらったことが指導に直接生きていますね。打楽器のレッスンもそうですし、ギターも学べてよかったです。

左:大学時代の演奏活動、右:声楽の舞台にも

――あなたは入学当初から教員志望でしたが、教員を目指すようになったのはいつですか?

子どもの頃は音楽療法に興味があったのですが、高校の担任から「先生が向いているのでは?」と。

――担任の先生さすがです! 本当に向いていますよね。で、大学選びで聖徳を選んだ決め手は?

高校生の時は大学のことがあまりよく分からなかったのですが、大学見学に来たときに案内してくださった学生や先生がとても親切だったんです。キャリアセンター(キャリア支援課)の支援も手厚いし、シリーズコンサートや礼法などいろいろなことができそうだと思ったことが決め手になりました。


オープンキャンパスに来た高校生と

――思いどおりでした?

予想以上に素晴らしかったです! コンサートに行ったこと自体が良い経験でした。子どもに話す時もリアルに実感を持って話せますし。学生の時は、「先生になるためにはこれをしなくちゃ、あれもしなくちゃ」という感じで過ごしていましたが、卒業したら大学生活自体が糧になっていることがわかります。

これは、教員採用試験対策として大学時代に作ったものなんですけど、世界の楽器と説明文を一緒にした、自分用の本です。


自作の民族楽器解説本

――すごい! 楽器の名前や特徴、地域を覚え込むのは結構たいへんですものね。そういえば、あなたは器用で絵も上手でしたよね。4コマ漫画みたいなのを描いていませんでした? バンドもやったりして、友だち関係も広かったですよね。

はい! いろんな人の演奏を聞きに行ったり一緒に演奏したりできました。また、児童学部の学生と一緒の授業に出ていたことも総合大学の利点です。

――授業を一緒に受けて、印象深い出来事はありましたか?

外国語の模擬授業をやったのですが、私たち音楽組は一生懸命考えたのにうまくいかず…。そうしたら、児童学部の人たちがすごく上手だったんです。普段は元気すぎてちょっと羽目をはずしすぎ?なんて感じることもあったのですが、子どもはきっとこっちの方が喜ぶな、と思いました。良い刺激になりました。

――先生となった今、ご自分の音楽活動はどのように続けていますか?

大学時代に入っていたミュージカル同好会の卒業生公演がある「はず」だったんです。ピアノで参加する予定でしたが、できなくなってしまって残念です。

――ああ、卒業生であなたの後輩のYさんなんかも頑張っていた同好会ですね。

はい。Yさんからはときどき電話をもらいますよ。同じ東京都の小学校音楽専科として、超具体的な質問が来ます。「この教材のここはどう教えたら?」みたいなことです。

――そうですか。聖徳の音楽学部は縦の繋がりもあるのがいいですね。

はい。みんな本当に仲がいいですよ。


謝恩会でピアノを弾きました

――そろそろ卒業式ですが、あなたの学校では卒業式に歌は歌えそうですか?

いえ。歌えないので録音を流します。しかも校歌だけです。緊急事態宣言が解けたら録音する予定なのですが…どうなりますかね。今年は例年と違うことがたくさんあってたいへんでしたが、教材としっかり向き合ってこれまでやらなかったような授業をすることができ、得たことも大きかったです。

高校生や大学生の皆さんも、この状況だからこそできることがあると思うので、頑張ってください!

――高校生や後輩たちへの素晴らしいエールになりました。今日はどうもありがとうございました!

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