読んで、聴いてみよう、この1冊~『降りつむ:皇后陛下美智子さまの英訳とご朗読』~
20.07.29
さん、こんにちは。
大学院を中心に音楽学の研究指導にあたっておられる徳丸吉彦先生から、目と耳で感じていただける本を教えていただきました。
徳丸先生ご自身の言葉で、ご紹介いただきましょう。
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宮内庁侍従職監修・毎日新聞出版編
『降りつむ:皇后陛下美智子さまの英訳とご朗読』(DVD付)
毎日新聞出版、2019年1月、本体2500円
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どこの国でも、音楽は詩と深い関係にあります。日本の現代詩の朗読は、日本で音楽を学ぶ人に大きな刺激とヒントを与えます。
前の皇后陛下、今の上皇后美智子さまは、和歌、沖縄の琉歌をお作りになり、それらを英訳し、さらに日本の現代詩人の作品も英訳されてこられました。ここにご紹介する『降りつむ』という本は、ご自分の和歌と詩、そして、日本の詩人の作品を自ら英語に訳されたものを収めたものです。
そして、本書に付けられたDVDは、美智子さまによる9つの詩の朗読(日本語と英語)を収録しています。
書名の『降りつむ』は永瀬清子さんの同名の詩「降りつむ」から取られています。例えば、この詩の最初の行「かなしみの国に雪が降りつむ」は、“Snow falls on this country of sorrow”と訳されています。
そして、この詩に作曲家の尾高惇忠さんがピアノ曲を作られ、それに合わせて美智子さまが日本語と英語で朗読されました。全体は見事な音楽的パフフォーマンスになっています。
音楽と詩の関係、そして、日本語と英語に関心をお持ちの方にお勧めします。
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