かがやく卒業生(8)~大学時代の学びを糧に、声楽家としての成長を実感する日々~
19.06.11
不定期更新中の「かがやく卒業生」。今回は声楽家として活躍する牧田信乃(まきた しの)さんにお話を伺いました。牧田さんは2016年3月に声楽・オペラコースを卒業後、大学院に進まれ、現在は演奏活動と音楽指導に勤しんでおられます。
――こんにちは。音楽学部と大学院を終えてしばらく経ちましたね。現在の活動の内容と様子を教えてくださいますか?
もう大学院を修了して2年目だなんて、本当に早いですね。
現在は音楽教室でピアノと声楽のレッスンをしたり、合唱団で指導をしながら勉強を続けています。
音楽教室の生徒さんの年齢は4歳の子供から大人まで様々で、色んな性格や考え方の人がいてとても楽しいです。どうしたら分かりやすく伝えられるかな、ということを試行錯誤しながら指導にあたっています。
また、合唱団は地域包括センターの職員の皆さんがメンバーで、和気あいあいと活動しています。施設の利用者さんのために定期的に演奏会も開いていて、今は七夕の季節の会に向けて練習に取り組んでいます。
――コンクールにも積極的に挑戦していらっしゃると伺っています。素晴らしい成績を収めていらっしゃるそうですね!
はい、応援し支えて下さる方々のお力のおかげで、少しずつ結果を残せるようになってきました。
最近では、5月にイタリアのシチリア島で開催された第9回アミグダーラ国際音楽コンクール独唱部門で、有難いことに第1位をいただきました。
――それは快挙ですね! おめでとうございます。海外でのコンクールはいかがでしたか?
単身で海外に飛ぶのは今回が初めてでしたので不安も少なからずありましたが、イタリアに行けるんだという期待感の方がずっと大きかったです。
また、昨年11月にはフルートとピアノの仲間と一緒に挑んだ「第4回下田音楽コンクール」で「金賞」をいただき、併せて「ペリー大賞」も受賞しました。学びの道のりはずっと続いていくので、今回の経験を糧にしてまた一歩一歩精進してまいります。
――チャレンジが続きますね。大学での学びで印象に残っていることは?
オペラの授業にて、現在も第一線でご活躍されている素晴らしい先生方にご指導いただけたことです。
発声や体の使い方はもちろん、舞台に立つ上での覚悟や心構え、音楽に対する姿勢や考え方など…舞台人として大切なことを本当にたくさん勉強させていただきました。
また、舞台制作や舞台スタッフなど、お客さんから見えない側の仕事を経験し、みんなでひとつの舞台を作り上げるということを、身をもって体験できました。
第17回音楽学部定期演奏会に出演し、オーケストラと共演。2015年12月5日
――声楽の場合、大学を卒業したあとの年齢で、まだまだ声が成長していくと言われますが・・・
はい、実際にこの2年間で確実に自分の声の変化を感じますし、まだまだ成長の余地があると思います。
ちょうど先日、下田音楽コンクールの受賞者記念演奏会があり、半年前に演奏したものと同じ曲をプログラムに入れました。半年経って再び練習してみると、まだまだ出来ていなかったところやもっと素敵にできるところがたくさん見つかりました。
それと同時に、半年前より技術的に出来ることが増えて、自分の引き出しが増えていることを実感しました。
――学生時代の学びの財産が、ものを言っていますね。
学生時代は授業が毎日あり、同期の仲間と切磋琢磨できる環境がありました。それを宝にして、今は自分の意思をしっかりと持ち、展望に向かって日々行動することが大切だなぁと感じています。
――今の活動のなかで苦労したり、反対にやりがいを感じたりするときはどんな時、どんなことでしょうか?
苦労といえば、体調を崩さないよう、自分自身を律しながら生活していることでしょうか。
やりがいは、過去の自分より少しでも成長を感じられる瞬間です。年々、歌うことが楽しくて楽しくて仕方なくなってきました。学生時代から学校の教室にこもって練習している時間がとても好きでしたが、今でもそれは変わりません。
――最後に、このブログを見てくださっている方々、音楽の道を目指そうと思っている高校生の方々に、メッセージをお願いします。
高校生の頃、「今が一番楽しいな」と思っていました。
音楽学部、そして大学院での勉強を経て、「今の方が何百倍も何千倍も楽しいな」と自信を持って言えます。
人生は出会いの連続です。家族、恩師、友達、恋人、、たくさんのご縁が今の自分をつくっています。
私は、そのひとつでも無かったら、全く別の道を歩んでいたことでしょう。聖徳大学での学びや人との出会いは、かけがえのない財産となりました。皆さんも、どうか一つ一つのご縁を大切にしてください。
そして、必要なのは「勇気を出すこと」だと思います。自分の人生の舵をとれるのは自分だけです。少しの勇気を出すことで、あの頃の自分には想像もできない楽しい毎日が待っていました。きっと、これからもっともっと楽しくなると確信しています。自分が好きなことに自信を持って、夢中になりましょう。
皆さんとお互いに幸せな日々を過ごせることをお祈りしています。
――牧田さん、お忙しいところをありがとうございました。今後の益々のご活躍をお祈りしております。これからも素敵なニュースをお待ちしていますね。
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