音楽の故郷を訪ねて⑥~歴史と芸術文化を全身で感じた1日~
18.09.17
9月16日は日曜日。王宮礼拝堂のミサがあります。ウィーン・フィルの演奏、ウィーン少年合唱団の天使の歌声を聴くことのできる世界一贅沢で神聖なミサを、みなで体験しました。
16日のミサに使われた音楽は、モーツァルト作曲《荘厳ミサ曲》ハ長調 K.337 でした。ミサの進行に沿って作品が織り込まれていきます。学生たちは、いわば “生きたミサ曲” の姿を知ることが出来たのです。
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続いて訪れたのは、名作が数多く収蔵された美術史博物館です。
オーストリア国家公認ガイドの資格をお持ちのガイドさんから、端的で奥の深い解説を聴き、ラファエロ『草原の聖母』、ベラスケスの『青いドレスのマルガリータ王女』 等の作品を鑑賞。また、ちょうど2日前まで見ることのできなかったブリューゲルの『バベルの塔』『農民の婚礼』等の代表作もラッキーなことに公開されていて、名作の数々を堪能することができました。
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昼食はウィーンの伝統料理、牛肉の煮込み(ターフェルシュピッツ)。野菜のクリームスープ(ゲミューゼクレームズッペ)が付きました。お肉はさっぱりした味わいです。
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午後はウィーン国立歌劇場へ。まずは場内の見学です。数時間後に再び訪れて鑑賞することになる舞台のセッティングが、出来あがっていました。今夜の公演への期待がいや増しに膨んでいきますね♪
ホテルに戻り、夜のオペラ鑑賞に向けてひと息。ヨーロッパでは社交の場でもある歌劇場。思い思いに華やかに着飾ります。
今宵の演目は、ヴェルディ作曲《椿姫》です。
そして、終演・・・。
静かに更けゆく夜に、学生たちは興奮冷めやらぬ様子で、口々に感想を述べあっていました。
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「“本場” とか “本物” というのは、まさにこういうことなのだと、体に沁みるようにわかりました。」
「舞台美術と演出がシンプルだったので、歌と演技がいかに素晴らしいのか、強く印象に残って感動しました。」
「観ながら、何度泣いたことか。」
「日本語の字幕が座席の前の装置でみられたので、すみずみまで理解できました!」
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まさに一生心に残る経験だったに違いありません。
音楽の都を満喫する研修は、まだまだ続きます。
(山本まり子)
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