音楽学部 │ 聖徳大学

2つの「新人演奏会」で卒業生が見事な演奏を披露!

18.05.15

4月17日のブログでお知らせしましたように、2つの「新人演奏会」にピアノ専修の卒業生が出演しましたので、御報告しましょう。

まず4月23日(月)、日本ピアノ調律師協会主催の「第19回新人演奏会」が、東京文化会館小ホールで行われました。東京藝術大学をはじめ、錚々たる音楽大学から成績優秀者が集った演奏会に、聖徳大学音楽学部からは演奏学科器楽コースピアノ専修をこの3月に卒業した山中優美さんが出演しました。

アルベニス作曲 組曲《イベリア~12の新しい印象~》第3巻より第1曲〈エル・アルバイシン〉を演奏。時間をかけて大切に熟成させた音楽が、見事に花開いた演奏でした。

今年、この新人演奏会ではウィーン生まれの「ベーゼンドルファー」というピアノが使用されたのですが、稀代の名ピアニスト達にこよなく愛されたこのピアノを弾きこなすのは、実は簡単なことではないのです。山中さんは、このピアノの魅力、深みのある、まろやかによく響く美しい音を遺憾なく引きだしました。

また、5月4日(金・祝)には、読売新聞社主催「第88回新人演奏会」が東京文化会館大ホールで開催されました。この演奏会は、1930年から始まり今年で88回を数える国内で最も古くからの伝統と実績を誇る「新人演奏会」です。全国の音楽大学、音楽系短期大学の中から今回は34校が参加して、平成29年度に各大学をトップクラスで卒業した学生が出演し、こちらにも山中優美さんが出演しました。演奏したのはアルベニスの同曲。豊かな表現力と美しい音色が際立っていました。

会場には音楽学部演奏学科長の島崎智子先生、演奏学科の森島英子先生、そして卒業生、在学生等多くの方々が来場し、山中さんの演奏に大きな拍手を送ってくださいました。

出演した山中優美さんからも感想が届いています!

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この度、歴史ある新人演奏会に出演させていただきました。大きなホールならではの響きを生かすことは難しかったのですが、東京文化会館の大ホールで演奏する機会はなかなか無いため、その貴重な時間を楽しむことができました。

振り返ってみると、私が真剣にピアノを練習するようになったのは中学を卒業した頃で、ピアニストを目指すには遅すぎるスタートでした。現実的に考えると、今後学生の恩恵が無くなれば演奏会に出演することは難しいと思います。しかし、そんな私でも多くの方々に支えられあのような素晴らしい舞台に上がるチャンスを頂くことができました。この上ない幸せです。演奏直後に見た客席の景色は一生忘れないでしょう。

学生時代は人生の中でも特に濃密で、中でも大学の卒業は人生において一つの区切りになると思います。区切りとは、終わりと同時に始まりでもあります。

私にとって新人演奏会は、そのスタートラインから踏み出したはじめの一歩となりました。これまで学んだ全てのこと、これから出会うであろう嬉しいことも悲しいことも全て力にして、自分の人生を豊かなものにしていきたいです。

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フレッシュな演奏家のこれからの成長と活躍を期待したいと思います。

*お問合せ:聖徳大学音楽学部事務室 Tel. 047-703-0111

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