音楽学部 │ 聖徳大学

佐藤しのぶ客員教授の公開講座「歌劇、華麗なるヒロイン」が開催されました!

17.10.12

去る10月7日(土)、日本を代表するオペラ歌手で音楽学部客員教授の佐藤しのぶ先生の公開講座が、香順メディアホールで開催されました。

まさに輝かしい歌姫「ディーヴァ」と呼ぶにふさわしい圧倒的な存在感で、一言一言、一挙手一投足に華があり、受講した大学院生たちもその姿に魅せられつつ、少しでも多く吸収しようと前向きに取り組む姿が印象的でした。

今回の講座の題材は、佐藤先生がお得意とされるモーツァルト作曲《フィガロの結婚》。今月21日の聖徳オペラで上演される演目です。聖徳オペラでケルビーノ役をつとめる高津有里さんとバルバリーナ役の吉田安希さんは本番さながらの演技と歌唱で、聴講のお客様からも思わず「ブラーヴァ!」と声がかかるほど。

佐藤先生のアドヴァイスに少しずつ声も身体も解放され、短時間ではありましたが、舞台人としての在り方を伝授されたように思います。

高津さんと吉田さんも、大変貴重な経験になったと、次のように語ってくれました。

「役を演じる上で大事なことをたくさん教えていただきました。先生方のお言葉で、空間が広がったように感じました。ブレスや音楽の理解についてのアドヴァイスをいただいたあとは、より自由に歌えるようになりました。」(高津さん)

「バルバリーナのアリアは小さなアリアですし、大きな盛り上がりをみせることもありません。そのため勉強すればする程とても難しい曲と感じていました。今回の公開講座で、大きな変化の少ない曲だからこそ、少しずつ広がる旋律やオーケストラを感じて、演技を音楽の中で処理する大切さを学びました。音楽と演技が一致すると自分の中でも納得ができますし、この小さなアリアに新しい発見をたくさん見出すことができました。」(吉田さん)

また聖徳オペラで控えの役をつとめる牧田信乃さんと佐々木美月さんは、アンサンブルナンバーでの立ち振る舞いなどをご指導いただきました。

ピアノを担当したのは本学の教授で、日本を代表するオペラコーチの森島英子先生。佐藤先生の問いかけに、別のアプローチで導いてくださる森島先生の手腕はまるで魔法のよう。受講生たちの変化していく様に、会場で聴講される方々からも惜しみない拍手がおくられました。

講座を聴講した音楽学部の学生たちも、先輩たちの姿に大きな刺激を受けたようでした。今後の自らの学びにも、希望をもってチャレンジしていくことでしょう。

【当日の演奏曲目】
モーツァルト作曲:歌劇《フィガロの結婚》より
・〈自分で自分がわからない〉 ケルビーノ:高津有里
・〈なくしちゃったわ、困ったわ〉 バルバリーナ:吉田安希
・〈今すぐ出てこい、不届きな小僧め〉
伯爵夫人:牧田信乃、スザンナ:佐々木美月、伯爵:宮本益光(音楽学部准教授)

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