音楽の故郷を訪ねて⑥~ウィーンでのレクチャーとオペラを満喫~
17.09.17
音楽学部3年生の海外研修6日目。まず秋の気配の感じる清々しい市立公園を散策し、ヨハン・シュトラウスの像の前で記念撮影をしました。
午前中の大きなイベントは、ウィーン国立音楽大学でのレクチャーです。
一講目は、ワルター・フライシュマン教授による「音楽の演奏上での原理と法則性、そして記譜法の限界」について。ピアノという楽器の特性と楽譜に示すことの出来ない様々な演奏上の表現について、詳しく説明していただきました。楽譜に書かれたことを数学的に忠実に演奏した場合と、音楽的に解釈して演奏した時の違いを、実際に演奏で示してくださり、理解しやすく有意義な学びとなりました。
二講目は、作曲家・指揮者・クラリネット奏者のクルト・シュミット教授が「西洋音楽における歴史上の発展」というテーマで、バロック音楽から近現代音楽の歴史についてお話してくださいました。実演を交えたレクチャーで教えていただいたのは、作曲家と時代のメンタリティーの違いを理解することが重要だということ。学生たちはここでも、熱心にノートを取りながら講義を受けていました。
レストランでオーストリアの家庭料理の昼食をとった後、ウィーン国立歌劇場の場内と舞台機構の見学に行きました。豪華絢爛な歌劇場―。説明を受けながら見学した学生たちは、感激ひとしおだったようです。夜のオペラ鑑賞への期待が益々膨らんで行きました。
一旦ホテルに戻った学生たち。久しぶりの日本食のお弁当をいただきました。そして着替えを済ませてバスで再び国立歌劇場へ。
鑑賞したオペラ《フィガロの結婚》は、素晴らしい演技・歌唱とオーケストラの演奏でした。学生たちにとって、一生忘れることの出来ない貴重な経験と思い出になったことでしょう。
先日ニュースにもなっていましたが、今シーズンから各座席の前にある画面装置に日本語の字幕が表示されるようになり、学生たちも内容を特に深く理解できたようです。
オペラ鑑賞が終わりホテルに到着したのは11時過ぎになりましたが、興奮がさめやらず、なかなか眠れない学生も多かったようです。この日は、研修旅行で一番のハイライトとなる記念すべき1日になりました。〈続く〉
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