教育学部・教育学科 │ 聖徳大学

矢切DEボッチャ~学生と特別支援学校生徒のスポーツ交流~

22.04.11

みなさん、こんにちは!

今回は、昨年度、特別支援教育コースの学生が千葉県立矢切特別支援学校に訪問し、高等部の生徒さんたちとボッチャで交流した時の様子をご紹介します!

特別支援教育コースの堀子榮先生に寄稿いただきました。

ちなみに皆さんは、「ボッチャ」がどのようなスポーツかご存知ですか?スポーツ健康コース(2022年度入学生よりスポーツ教育コース)の学生さんが授業で実践した回の記事がありますので、こちらもご覧ください♬

 

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特別支援コースの学生6名は松戸駅西口5番バス停に9:35全員集合。その時には、強かった雨風も収まり、わずかな青空が顔を見せ始めていました。

「矢切りの渡し入り口」行きのバスで約15分。千葉県立矢切特別支援学校に到着しました。

清掃が行き届いた校舎内を通過し、体育館隣のプレイルームには、すでに高等部1年生の生徒が待っていました。

最初は、生徒も学生も緊張気味の雰囲気でした。早速、「初めの会」で自己紹介。みんなの前に横一列に並び順番に挨拶をすると生徒達からの温かい拍手がありました。

 

その後、矢切特支オリジナルの準備体操で体をほぐします。準備体操には、体だけではなく、心をほぐす役割もあるのか、学生の表情から緊張感が抜けていったように見えました。

まずは、4つのチームに分かれました。学生は、2人、2人、1人、1人とそれぞれのチームに分かれました。それぞれのチームで、まず、チーム名を決めました。決まったチーム名は「ひらのしょう」「ふなっしー」「きめつのやいば」「ファイヤパプリカ」です。さて、どのチームが優勝するのでしょうか。

対戦するチームごとに、2つのコーナーに分かれました。チームごとに、出場する順番を決めていきます。少しずつ、学生と生徒の距離が近づいていく様子が見られました。

そして、お互いの表情も和らいでいきました。コーナー毎にボッチャのルールの説明が始まりました。ほとんどの学生は、ボッチャを初めて体験するということで、真剣な表情で聞き入っていました。

 

さあ、いよいよ試合開始。4つのチームともに、最初は矢切の生徒が白いボールを投じます。なかなか良いポジションへ投げられた白いボール。

次に、白いボールを目指し、次のボールを投じます。最初から、白いボールに近いところに投じた生徒、だいぶ離れた場所に投じた生徒、それぞれの様子を見て、応援する生徒も一喜一憂。青ボールの投球が続いたり、赤ボールの投球に変わったりしながら、投球が続きます。

学生も投球のコツを早々と理解し、白いボールに近づけた投球ができていました。もう、このころになると、生徒と学生の距離も縮まり、投球後のハイタッチ等が自然に行われていました。気に入った学生に話しかけていた生徒もいました。

 

自分のペースでゆっくりと投球する生徒や、力強く投球する生徒、それぞれの持ち味を発揮しての投球はまさに十人十色。学生も個性豊かな生徒の様子をしっかりと感じ取っていました。赤いボールと青いボール、どちらのボールが白いボールに近いか、みんなで集まって審判の先生の判定を見入ったりもしました。奥の深いスポーツです。

一回戦終了し、対戦相手が変わります。チームの入れ替えを行い、再びの作戦会議。投げる順番を相談します。

第二回戦開始。一回戦よりもテンポ良く試合が展開されました。

 

二回戦の結果を受けての準優勝は「ひらのしょうチーム」、優勝は「ファイヤパプリカ」でした。

最後に終わりの会では、学生からの「みなさんと交流できて大変楽しかったです」との感想を述べました。

あっという間の二時間経過。楽しい時間は早いもの。終わりの会の後、お別れの挨拶。すっかり学生と生徒の距離が近づきました。再び京成バスに乗って松戸駅に戻りました。

 

最後に学生の感想を紹介します。

「私は今までに一度もボッチャをやったことがなかったので、矢切特別支援学校の子どもたちの足を引っ張ってしまわないかと少し心配していましたが、とても楽しくプレーすることができました。」

「今まで特別支援学校の生徒さんとの交流が少なかったので様々な特性を持った生徒さんとボッチャを通して交流できたことが楽しかったです。そしていい経験になりました。」

時間の関係で、学校内視察の時間を確保できませんでしたが、ボッチャでの交流を通して学ぶことが多い「矢切DEボッチャ」でした。

2022年度に繋がる取組みを実施できました。

(文責:1H担任 堀子)

 

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