国語の授業づくりに必要な3段階の基礎とは?
21.09.21
みなさん、こんにちは!
みなさんには、印象に残っている国語の授業がありますか?
今回は、春学期の「国語科教育法」の授業の様子と共に、国語科の授業づくりに必要な3段階の基礎について、
国語科教育学が専門の有働玲子先生に、紹介してもらいます。
さて、この写真は、何をしているところでしょう。これは学生がミニ模擬授業を行っている様子です。
子どもの目線を意識しながら、教師の立場になり、自主的な工夫を凝らした授業を提案しています。
提案者以外の学生は授業参加者になって、共に授業を作っていきます。
ここでは、対象年齢の児童に伝わる言葉遣いを用いて、話しかけるように問いかけ、引き出した言葉を活かしながら、指導案に沿って進行します。
模擬授業の事前には、担当教員の指導を受けます。
指導計画や児童に分かりやすい教具も、工夫していきます。
そういう過程を経て、提案者と授業参加者の全員で、提案のねらいと実際の流れを視野に入れながら、多様な深い学びの時間が誕生します。
では、このミニ模擬授業をするまでにはどのような段階があるのでしょうか。
特に、小学校の国語の基礎として、どのような視点があるでしょうか。
大きく3つのレベルを経て、授業の実践にたどり着きます。
まず日本語の知識です。小学校では、6歳から12歳の子どもたちに基礎学力の礎となる、母語である日本語。その指導のありようについて考えます。日本語と日本の文化の教養が必要になります。
2つ目は、児童文化や児童文学にも視野を広げ、学ぶことです。
小学校の学習の基礎を支える「読むこと」「書くこと」「話すこと」「聞くこと」に関する言語活動のそれぞれを学ぶのですが、これらの言語活動を支える教材の理解のために、子どもの生活の背景にある児童文化や児童文学などについて、広く深く学びます。
3つ目は、具体的な国語の教材を読むために必要な知見の習得です。
たとえば、国語の教材には「おおきなかぶ」や「スイミー」のように典型教材があります。
一方、「AIで言葉に向き合う」という時代に対応した教材もあります。さらに「故事成語」もあります。
ここでは、自分達が学習した経験が乏しい教材も学ぶ必要が生まれます。つまり、未来の教材にも目を配っていくこともしていきます。
以上を経て、ミニ授業を提案していきます。
近年は、情報への配慮、伝統文化への配慮、語彙指導への配慮など、多くの国語に関する学習分野の広がりを見せています。
優れた日本語の担い手を育て、日本の文化の継承を行う、未来を切り開く授業づくり。
そのことにじっくりと取り組み、楽しい国語の授業づくりを目指しています。
有働先生の国語科教育法の授業の様子は、こちらでも紹介していますので、ぜひご覧ください。
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今年度のオープンキャンパスは、残り2回となりました。
10月10日(日)と11月21日(日)です。
こちらからご予約ください。
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!
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チバテレ「モーニングこんぱす」で聖徳大学教育学科が紹介されました!
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聖徳大学教育学部(2022年4月設置予定)が今週発売のAERAの巻頭に掲載されました!
見開きページを開けると「安広・井上ゼミ」の創作ダンス「アラジン」が一際目を引きます。是非、手にとってご覧ください。
記事の内容はAERAdot.でもご覧になれます→こちら!
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2022年4月 児童学部は教育学部(2022年4月設置)として新たな挑戦を始めます。
現在の児童学部が教育学部になり、7コースが 児童学科4コース、教育学科が3コースになります。
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