「ヤゴ博士」で子どもたちを惹きつける！福田浩先生 │ 教育学部・教育学科 │ 聖徳大学聖徳大学短期大学部

「ヤゴ博士」で子どもたちを惹きつける！福田浩先生

21.06.11

みなさん、こんにちは！

今回は、今年度着任された、福田浩先生をご紹介したと思います。

福田先生は、千葉県の教育行政の要職や小学校の校長を歴任し、小学校教育の充実のために尽力されてきた先生です。

特に、現場実践のなかで子どもたちと対話することが大好き！

校長先生は一般的に授業をもつことはありませんが、福田先生は、自らの強い希望で子どもたちに着任校で特別授業を実施していたそう。

その一コマ、「ヤゴについて」の２年生対象生活科の特別授業の導入部分を見てみたいと思います。

福田先生は、「ヤゴ博士」という出で立ちで登場します。

ヤゴという名前はどうしてついたのでしょうか？他の言い方でトンボをどう呼ぶか知っている人いますか？・・・そうです。ヤンマといいます。「オニヤンマ」って聞いたことある人？・・・たくさんいますね。

「オニヤンマ」のオニは大きいということ、そしてヤンマはトンボのことです。大きいトンボが「オニヤンマ」。トンボのことをヤンマというから・・・ヤンマのコですからヤコ。そこから「ヤゴ」と名前がつけられたのです！

この後、ヤゴを飼うという学習に発展させていくそうです。ヤゴは何を食べるのか、複数匹一緒に入れてよいのか、どのような飼育環境にするのかなど、ディスカッションしながら、子どもたち主体で考えていきます。

授業は、「導入」で子どもたちの反応を見ながら、興味関心を引き付けるのが非常に大事と福田先生はおっしゃいます。それが上手くいくと、その後子どもたちは主体的に活動を進めるそうです。

ちなみになぜヤゴを扱ったのかというと、子どもたちと共にプール掃除をする際に、たくさんヤゴが捕れるからだそうです！日常生活での発見を題材に授業を構成することは、また一層、子どもたちの意欲を高めますね。

さて、もう一コマご紹介します。これは、昨年度、コロナ禍で全校児童が一堂に集まれない中、校内テレビ放送で２学期の始業式に話をしている時の様子です。

「今日から２学期が始まります。今年は４月・５月と新型コロナウイルスのために学校がお休みでした。学習をしっかりやらないといけません。ですから２学期は、今日８月２４日から１２月２５日までです。いつもより長い２学期ですが、担任の先生と友達みんなで頑張って学習してください。応援しています！」

昨年度は、今年度同様に様々な行事が中止になりました。おしゃべりしながら給食を食べることすらできず、勉強が中心の毎日。そんな中、子どもたちが少しでも楽しい気持ちになれるよう、クリスマスにはサンタの格好をして子どもたちの前に立つことを担任の先生たちに提案したそうです！いつも子どもたちの楽しい気持ちを引き出したいと願う、先生のお人柄が垣間見えますね。

新しい教育内容（学習指導要領）では、「主体的・対話的な深い学び」や「学びに向かう力」が重要であることが明確にされています。担任教諭時代から校長時代に至るまでの長い期間、それらを大切に実践を積み重ねられてきた福田先生から、教育実践の極意を学んでみませんか。

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