地域社会との関わりで、保育や子育て支援のあり方を探る「現代保育課題研究」
25.07.23
皆さんこんにちは！
今回は乳児保育領域の4年生が履修している、「現代保育課題研究」という授業をご紹介します。
保育士として、より良い保育、より良い子育て支援を実践していくためには、現代の社会変化が子どもの育ちに与える影響についても、考慮に入れる必要があります。
そこで、本授業では、少子化や虐待の増加、子どもの貧困、グローバル化や家族の多様化などの社会変化を取り上げ、子どもの育ちへの影響や保育士に求められる配慮を検討します。同時に、国や自治体の子育て支援策の動向についても理解を深めています。
先日も、新しい子育て支援策として注目されている「産後ケア」について、実際に地域で支援を担っている助産師の方のお話を伺う機会を得ました。
「産後ケア」という子育て支援の目的や内容、産後の親御さんに見られる子育ての悩みや不安の中身のほか、助産師という立場から保育士に期待することなどもお話しいただきました。
産後のお母さんの1日のスケジュールの中で、自分のための時間をどうやって工面するか考えたり、泣き始めた赤ちゃん（人形）をあやす方法を考えたり、赤ちゃんの誕生のその瞬間から親御さんがどんな状況に置かれるのか実感できるワークも体験しました。
「現代保育課題研究」では、自分たちで調査し発表する活動も重視しています。仕事についた後も、常に社会の変化にアンテナを高くし、自身で調べる姿勢を大切にしてほしいからです。自分たちで選んだテーマについて、さまざまなデータや、国や自治体、各園での対応例などを収集し、考察を深め、発表します。
さすが4年生！グループワークも発表も慣れたものです。パワーポイントの資料のできばえには、教員もいつも感心させられます。
目の前の子どもの行動の背景に、さまざまな社会的問題の影響を見出し、必要な配慮を考えられる保育士、これからの子どもや社会の変化に対応できる保育士になってほしいと思っています！
（児童学科 准教授 上田智子）
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（児童学科）
