アートでSDGsを考える　松戸クリエイティブリユースプロジェクト │ 教育学部・児童学科 │ 聖徳大学聖徳大学短期大学部

アートでSDGsを考える　松戸クリエイティブリユースプロジェクト

23.04.09

皆さんこんにちは！今回はアートの課外活動を紹介します！

松戸市のSDGs推進事業から依頼を受け、児童文化コース主任の大成哲雄教授とゼミ生が「松戸クリエイティブリユースプロジェクト」を立ち上げました。市内の工場から出る廃材を利用し、教育・保育など、子どもたちの表現活動に使っていくアートプロジェクトです。

松戸市は、令和４年５月に内閣府による「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定されたことを契機に、Z世代を起爆剤とした産学官民の連携によるSDGsの達成に向けた事業及び普及啓発を推進していくことになりました。大学生などの若者が常盤平地区を舞台にSDGsを意識した地域活性化につながる活動を行っていきます。今回は常盤平第一小学校の空き教室で学生がアート作品を３日間（2月27日〜3月1日）かけて制作しました。

この小学校がある常盤平団地地区は、スターハウス（星形住宅）が有名で「フリーペーパーまるま」の４号でも紹介しました。また少子高齢化が課題となっており、子どもが少ない地域にもなっています。活動場所の小学校はかつてはマンモス校でしたが、今では空き教室が増え、使われていない教具もたくさん眠っています。そういった地域や教育現場の課題を受けて今回の活動を行いました。

二つの空き教室の一つでは、30mの白い布を企業から提供していただいたので、それをもとに白で構成した空間を作りました。

もう一つは使われていない教具に蛍光の紐やテープを使って、ブラックライトで光る作品を作りました。

初日に学生が大まかに作品を作りました。2日目の午後は低学年の子どもたちも制作に加わり、大学生と一緒に図画工作の「造形遊び」を楽しみました。

白い教室では紙コップを積んだりつなげたりし、教具の教室では、地球儀などに蛍光テープで装飾しました。子どもたちには光る作品になることは伝えないで活動を行いました。

最終日の午後は対話型鑑賞で学生がファシリテーターとなり、全校生徒が作品を楽しみました。5年生の児童が「SDGsタワー」とタイトルを考えてくれました。後日、地域の方や保護者、廃材を提供していただいた企業の方にも見ていただきました。

今回の活動は、アートの視点で廃材や、使われていないものに光を当て、「もの」に潜む魅力を引き出しました。廃材の新たな活用方法の提案、価値の創造（クリエイティブリユース）を考える活動になりました。

また、SDGsや多様性の理解促進、地域への愛着の創出など、地球規模のグローバルな視点を持って地域活動を行うことができました。ＳＤＧｓの目標12「つくる責任、使う責任」、目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標17「パートナーシップで目標を実現しよう」、目標４「質の高い教育をみんなに」と関連づけられることが分かりました。聖徳大学はURと連携協定を結んでおり、このプロジェクトは今後も松戸市やUR、市内の企業、大学などと協働し常盤平地区で実践していきます！次の報告をお楽しみに！

今回の活動はJ:comのニュースで紹介され、独自に作ったドキュメンテーション動画「松戸クリエイティブリユース」（3:04）はYouTubeでご覧になれます。是非、見てみてください！（↓）

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