社会福祉学科とのフィールドリンケージ② 多職種連携のプロを目指して
21.11.21
みなさん、こんにちは!
今回は、社会福祉学科とのフィールドリンケージ授業(コラボ授業)の第2弾です。(第1弾は、こちら!)
第1弾では、児童学科と社会福祉学科の混合グループで、一つの複雑な事例について、支援内容を検討したところまでご紹介しました。
事例は、特別支援学級に在籍しながら通常学級で学ぶA子と、通常学級に在籍するB子との関係性が破綻していくという架空の内容です。
その背景には、A子の母親の精神的な不調もあります。
支援内容の検討にあたっては、各登場人物の状況について要点を押さえながら細かく把握する必要があります。
このため、各グループからさらに知りたい情報について提起してもらい、教員が答えました。
そして、グループごとに支援内容・方法を検討しました。
感染症対策の観点から、対話する時間を極力減らすために、クリップボードを活用しました。
支援内容・方法は、特別支援学級担任(特別支援教育コーディネーター)、通常学級担任、養護教諭、スクールソーシャルワーカーが、それぞれどのような動きをとるべきか、あるいはどのように連携すべきかという点からディスカッションしました。
そして、各グループで出た支援内容・方法について、発表してもらいました。
さすが4年生、発表してもらった内容はいずれも、とても具体的でよく現場をイメージできていました。
通常学級担任と特別支援学級担任がA子についてよく情報共有すべきこと、通常学級担任はクラスのみんなにA子をよく理解してもらうよう効果的な働きかけをすべきこと、養護教諭はB子と信頼関係を築きながら悩みを引き出せるようにすること、スクールソーシャルワーカーは、A子の母親が自らを大切にしつつ、周囲に援助を求められるよう介入すべきことなどなど、多角的な意見が挙げられました。
いずれの発表内容も、発表を聴く学生は、必死にメモをとっていました。
特に、自分が学んできた分野と異なる分野からの見解は、非常に新鮮で刺激的だったようです。
そして最後に、児童学科教員と社会福祉学科教員から、講評がありました。
この講評は大変貴重なものでした。特別支援教育、学校保健、ソーシャルワークの各専門の先生が、自らの専門領域を背景に、一つの事例について考え方の視点を提供する機会はなかなかないからです。
養護教諭の役割の本質とは何か、養護教諭において欠かせない視点は何か、チームアプローチの留意点は何か、学齢期の障害のある子の支援に必要な視点は何か、障害のある子とない子が関係を築くためには何が要点になるのか、精神的に不安定さを抱える保護者にどのように関わるべきなのか・・・。
先生方の想いが詰まった、圧巻の講義でした。
授業後の学生アンケートの一部をご紹介します。
「他職種の理解が深まりました。どんな風に連携し、どうアプローチするのか、とてもイメージをしやすくなりました」
「他職種の知識を持ち寄るのがとても面白かったです。 立場によって考え方や何を優先すべきなのかが違っていたので、連携をしながら優先すべき事項を決めていくという作業が必要だと思いました」
「今まで様々な授業で、多職種連携について教わってきたが、実際に他の学科の人と話をしてみて、自分に無い視点や、自分が持っている考え方などを通して、よりよい考えを生み出すことの大変さや、大切さについて学ぶことが出来てよかった」
「他学科との交流はコミュニケーション能力の向上も含め、異なる価値観の交流ができてよかった。今回の授業に参加できてよかった。 将来、学校現場ではさまざまな問題があり、他職種連携が求められると思う。視野を広げて協働して問題解決できると良いと思った」
児童学科、社会福祉学科のみなさん、お疲れ様でした。
みなさんが卒業後、多職種連携のリーダーシップを発揮してくれることを期待しています!
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【聖徳大学教育学部】児童学科コンセプトムービー – YouTube①
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(児童学科)