短期大学部・総合文化学科 │ 聖徳大学

シリーズコンサート「文楽鑑賞会」

23.07.13

みなさん、こんにちは!

総合文化学科の1,2年生は、昨日、シリーズコンサート「文楽鑑賞会」に参加しました。

そこで今回はシリーズコンサート(略称:シリコン)についてご紹介したいと思います。

シリコンは、全学共通の必修科目「聖徳教育Ⅰ」のプログラムの一つとなっています。世界の一流の音楽や舞台芸術に触れることで、豊かな感性をもった人間性を育むことを目的としています。

シリコンの歴史は古く、1981年、川並香順記念講堂の落成の年に 第1回コンサートが開催されました。毎年内容は異なりますが、世界で活躍する一流の指揮者、演奏家、楽団、歌舞伎俳優等々が出演する貴重な公演会となっています。

大学ポートレート 聖徳大学基本情報 川並香順記念講堂(https://up-j.shigaku.go.jp/school/category08/00000000270101000.html)

今年度は一年間に19回開催予定で、学生はそのうちの7回が参加必修となっています。(希望者は、座席に余裕があればさらに参加することができます!)  内容は、ウィーン少年合唱団やボローニャ歌劇場オペラ、キーウ・クラシック・バレエ「白鳥の湖」など西洋の音楽や舞台芸術と、日本の伝統芸能である、能楽、文楽、鬼太鼓などです。

昨日は文楽(人形浄瑠璃)鑑賞会で、国立文楽劇場などで公演をなさっている演者の方々が、本学までいらしてくださいました。文楽の歴史や、太夫(たゆう。ものがたりを語る役割)・三味線・人形の解説をしてくださり、文楽の奥深さを改めて実感することができました。

また、太夫のかたが松戸市のご出身と伺い、会場が大いに盛り上がりました。太夫とは、声の出ない人形の代わりにせりふを発する、言わば声優のような役回りです。声の高さや話し方を変えて、一人で若者やお年寄りなどを演じ分けるのだそうです。 

 人形の動かし方の説明を伺った後は、会場から希望者を募り、人形づかいの体験をする時間がありました。人形は3人で一体を動かします。主づかい(顔と右手)、左づかい(左手)、足づかい(両足)で分担しているそうですが、自然な動き方をするには3人の連携プレーがとても重要です。まず足づかいを10~15年、次に左づかいを10~15年、この期間を経て、ようやく主づかいになれるそうです。30年以上も修業が必要なのですね。

公益財団法人文楽協会のパンフレット

このように、シリコンは、新たな発見がたくさんある、貴重な芸術鑑賞の場となっています。音楽や芸術に興味のある人はもちろん、ない場合でもとても楽しく鑑賞できます。

次のシリコンは9月の合唱コンサート「伝えたい歌・残したい歌 」。どのような歌が出てくるか、楽しみですね。また機会を見つけてご報告いたしますのでどうぞお楽しみに!


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