短期大学部・総合文化学科 │ 聖徳大学

【教養科目:授業紹介】環境領域(環境論)

21.09.02


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気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第 6 次評価報告書
第 1 作業部会報告書(自然科学的根拠) に関連して

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、国連機関の一組織で、世界の科学者が集まり気象データを解析し、地球温暖化(気候危機)などに関する専門家の知見を集約しています。この7、8月には、第6次評価報告の第1作業部会の総会がオンラインで開催され、報告書と政策決定者向けの要約が発表されました。
今回発表された内容から、将来ありうる気候に関する文を一つ紹介します。
「気候システムの多くの変化は、地球温暖化の進行に直接関係して拡大する。この気候 システムの変化には、極端な高温、海洋熱波、大雨、いくつかの地域における農業及び生態 学的干ばつの頻度と強度、強い熱帯低気圧の割合、並びに北極域の海氷、積雪及び永久凍土 の縮小を含む」。
国際会議の翻訳文なので読みにくいですが、これまでの報告書と比較して全体的には、猛暑や洪水などの異常現象が温度化の影響によるものであるかが、また、1.5℃の気温上昇に抑えるシナリオに関してより詳細に示されました。
この報告書と要約は、この11月にイギリス・グラスゴーで開催される気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、世界195か国の政府代表団が一文一文の承認作業を経て、内容が最終確定します。そこでの結果が、各国の二酸化炭素の排出削減目標量に直接影響します。これが、国益がぶつかり合う温暖化の国際交渉の舞台裏で、こういったことも授業で紹介しています。

地球温暖化の内容は、下図のように、現在、私たちが感じている異常気象そのものです。


環境問題は、最近はよくニュースに上るので、高校生の皆さんも関心が高いことでしょう。また、自分の生活をどう変えたら、環境への負荷を軽減でき、地球温暖化の抑制に貢献できるかを考えてみるのもよいでしょう。このような幅広い領域で、複雑に絡み合う複合的な問題を考えるのは、大学の授業の一つの特徴です。是非とも一緒に学んでいきましょう。
環境論担当教員から

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