短期大学部・総合文化学科 │ 聖徳大学

【コラム】打毬

20.01.16

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

このお正月は、どのように過ごされましたか?

私は、東京国際フォーラムで、J‐CULTURE FEST「平安宮廷のスポーツスタジアム」を見てきました。平安貴族が楽しんだスポーツ「蹴鞠(けまり)」「騎射(うまゆみ)」「打毬(だきゅう)」「相撲節会(すまいのせちえ)」が、鞠などの実物の展示や人形を使って紹介されていました。

これらのスポーツの中で、あまり知られていないのが、「打毬」でしょうか。ペルシャ起源の騎馬競技で、西洋ではポロとなり、一方、東進してアジア大陸に伝わり打毬となり、日本にも伝来しました。左右二組に分かれ、馬に乗って毬杖(ぎっちょう)で毬をすくい取り、自分の組の毬門(ゴール)に先に入れるのを競ったそうです(下の写真は風俗博物館で撮影)。

この「打毬」は、平安時代の物語『うつほ物語』祭の使巻にも登場します。

騎射果てて、舎人ども駒形つきて舞ひ遊ぶ。あるじのおとど、大いなる毬を、舎人どもの中に投げ出だし給ふ。舎人ども、毬杖を持ちて、遊びて打ち、勝ちては舞ひ遊ぶ。

五月五日に、源正頼邸で騎射をした後、舎人たちが「駒形」という高麗楽を舞い、その後、打毬も楽しんだとあります。

次の写真は、打毬の動作を舞にした雅楽曲「打毬楽」(唐楽)の装束です。毬を打つ毬杖を手にしていますが、装束の美しいこと!

この毬ですが、「奈良県立橿原考古学研究所附属博物館蔵品巡回特別展 しきしまの大和へ」(古代オリエント博物館、2019年10月5日~12月1日)で、実物が展示されていました。興福寺旧境内で発掘されたもの(平安時代、11世紀)で、僧侶も打毬を楽しんだのでしょうか? 図録の解説には、「木材を丸く削り出して成形した球で、外面は革や布で包んでいた」とあります。

単なる木製の球と思うのではなく、打毬を楽しんだ平安時代の人々を想像すると、とても楽しくなりますね。

あっという間に冬休みが終わり、秋学期の授業も残り一週間ほどになりました。

今週は、センター試験がありますね。

受験生の皆さん、体調を整えて、試験に臨みましょう! 応援しています。

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