【コラム】クイズにお答えします
19.09.20
この度の台風15号により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
一日も早く皆様が日常生活を取り戻せるよう心からお祈りしております。
天候が不安定な日がありますので、体調などを崩されませんよう十分気を付けてください。
さて、8月5日、早坂明彦先生が執筆されたコラム「温泉大好き」の中で「JRに関するクイズ」がありました。
御指名ですので松村がお答えいたします。
問題は3問ありました。
クイズの最初にJRとありましたが、JRとは日本国有鉄道(国鉄/鉄道は開業以来、国営事業として鉄道省などの政府官庁によって経営されていた国有鉄道事業を、独立採算制の公共事業として承継する国の事業体として1949年(昭和24年)6月1日に発足)の分割民営化により1987年4月1日に発足し、北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州の6つの旅客鉄道と日本貨物鉄道の鉄道事業者を中心とした企業群の総称です。多くの回答はJR以前の国鉄時代に制定したものが継承されています。
第1問 駅のホームや列車内で「上り列車」や「下り列車」とアナウンスをしいますが、「上り」「下り」の意味は何でしょうか?
(答)よく謎なぞに「日本で一番高い駅は何処でしょう」という問題があります。その答えは「東京駅です。そのわけは、東京駅に到着する列車は大部分が上り列車」からきています。東京駅に向かう列車を上り列車、その反対に、東京駅から出発する(離れていく)列車を下り列車と言っています。
なお、謎なぞにありましたJRグループで一番標高が高い駅は、JR東日本・小海線 野辺山駅(長野県南佐久郡南牧村1345.67m)です。
第2問 列車には1号車、2号車…、があります。どういう理由から1号車、2号車…と順番を付けるのでしょうか。
ヒントは第1問と関係があります。
(答)号車番号については、編成基準というものがあり、これに則って付けられています。これも全国の駅の頂点にある東京駅が関わってきます。もともとのルールは「東京駅で西へ行く列車の先頭が1号車」となっています。JR東日本やJR東海ではなく、分割前の国鉄が決めたルールです。前問の答、東京に行く列車は上りですから、上りの先頭を1号車にしてしまうと、東海道線と東北線では1号車の場所が逆になってしまいます。そこで東京駅で1号車の向きが揃うように、西を向いている方が1号車というルールにしたようです。東京駅では1号車は有楽町、新橋、品川寄りにあります。例えば、東京駅を発車した八王子方面に行く中央線は、10号車が先頭で新宿駅に着きます。しかし、東京駅を上野・池袋方面に発車した山手線(内回り)は、11号車が先頭で新宿駅に着きます。また、東京駅を品川・渋谷方面に発車した山手線(外回り)も、1号車が先頭で新宿駅に着きます。つまり、新宿駅では、中央線の1号車は東京寄り、山手線の1号車は池袋寄りなり停車位置が反対になっています。なお、私達が毎日利用している常磐線は、上野方から1号車で、土浦・水戸寄りが10号車、15号車になっています。
なお、現在、特急列車などの優等列車は、大部分が電車や気動車になっています。しかし、東海道新幹線開業以前に東京・大阪間の日帰りを可能にした電車特急「こだま」号が運行される前には、客車列車による特別急行列車が走っておりました。その特急の「つばめ」号や「はと」号には、一番後の車両に展望車(1等車)が連結されておりました。特急は大阪駅に着くと、三角線(デルタ線)を使用して、列車全体の向きを反対にして、東京に向かいました。東京駅に着くと、また三角線(デルタ線)を使用して、大阪に向かう準備をしました。
第3問 松戸駅は快速列車用のホームが1・2番線です。柏駅は各駅停車のホームが1・2番線です。1番線や2番線はどういう順番でつけるのでしょうか。
(答)近頃の駅は線路の両側から乗り降りできるように、切符売り場や改札口などの駅施設が線路の上にある橋上駅になっています。しかし、以前の駅舎は地上駅といい、その土地に駅舎が建てられていました。改札口を入ると直ぐにホームになる駅が沢山ありました。駅舎には駅長室があり、駅長室に近い線路から1番線、2番線になっています。
松戸駅(の開業当時)は旧水戸街道が駅の西側に通っており、街が賑っていたので、西口に駅舎(駅長室)があったと思います。ですから、常磐線快速電車が使用しているホームが1番線になっています。JR常磐線で3面6ホーム、新京成線で1面2ホーム(7番線、8番製)となっています。
一方、柏駅は東側を旧水戸街道が通っており、最初に賑っていた東口ができ、街の発展に伴い西口ができました。駅舎(駅長室)は東口にあり、現在常磐線各駅停車のホームが1番線・2番線、常磐線快速電車のホームが3番線・4番線になっています。なお、東武鉄道柏駅は以前、JR東口側から通しで5番線から8番線となっていましたが、2011年7月のダイヤ改正に伴い西口側より1番線から4番線へと変更いたしました。JRの4番線と東武鉄道の4番線が隣り合わせなっています。
大きな駅を見てみましょう。東京駅は、皇居や旧国鉄本社のある丸の内側に駅長室ありましたので、中央線1、2番線、京浜東北線・山手線3、4、5、6番線、東海道線7、8、9、10番線となっています。東海道新幹線14~19番線、東北・上越・北陸新幹線20~23番線になっており、11、12、13番線が欠番になっています。しかし、東北・上越・北陸新幹線は開業が遅く、在来線と東海道新幹線の間にホームを作ったため、1番線から23番線まで順番に並んでおりません。
また、横浜駅も柏駅のように高島屋や相模鉄道のホームもある西口(山側)が賑っていますが、みなと横浜の駅長室は東口(海側)にあったため、1番線が京浜急行下り、2番線が京急上り、3番線が京浜東北線南行、4番欄が京浜東北線北行、5、6番線が東海道線下り、7、8番線東海道線上り、9、10横須賀線となっています。
因みに、私鉄になりますと、私が利用している小田急線では、下り列車のホーム(海側・左側)から1番ホームとなっており、上り列車のホーム(山側・右側)に向かってホームの数字が増していきます。
JR東日本が公表している2018年度1日当たりの平均乗車人員は、柏駅が126,276人、前年度より0.7%増加し、JR東日本の駅の中で27位、千葉県内では西船橋、船橋に続いて3位です。一方、松戸駅は99,909人、前年度より0.9%減少し、42位になっています。
クイズの答えを書くため、柏に行ってきました。駅のホーム・改札口や駅周辺にある公共機関、金融機関や各種店舗の状況を調べてきました。旧水戸街道から柏駅方向を遠望したとき、柏の街の賑いに驚かされました。松戸も以前のような活気を取り戻すため、皆さんと一緒に地域貢献に頑張らなくてはという思いになりました。
最後に、折角柏駅まできたのですから、快速電車でもう一駅足を延ばして、我孫子駅名物、弥生軒の「唐揚げそば」を食べてきました。弥生軒は画家 山下清が住み込みで働いていたお弁当屋さんです。大きな唐揚げでしたので1つにしましたが、なかなかボリュームがあり、食べごたえありました。濃いそばつゆが唐揚げとマッチして美味しかったです。機会がありましたら食べて下さい。若い方は唐揚げ2つに挑戦したら如何でしょうか。
*ブログテーマ一覧はこちらから