短期大学部・総合文化学科 │ 聖徳大学

【授業紹介】地域と防災(1年)

18.09.03

こんにちは! いよいよ9月。
小・中・高校生のみなさんは今日から新学期ですね。
9月1日は防災の日でしたが、またもや台風が日本を縦断しそうな勢いで心配です。
まずは地元のハザードマップをよく見て、自宅周辺に浸水やがけ崩れの恐れがないか、よく確認することが大切です。
ネットでも見られますので、ぜひ確認してみてくださいね!
(念のため、国土交通省のホームページはこちらです

さて、防災の日にちなんで、今回は「地域と防災」(担当 蓑輪裕子先生)の授業をご紹介します。
授業では、はじめに災害の種類や関連する法律などについて学んだほか、映像を通じて災害対策を学びました。
とにかく日本は地震大国。世界で起きているマグニチュード6.0以上の地震のうち、なんと約20%が日本周辺で発生しているそうです。活火山の数も世界の7%とのこと。
「最近は地震や火山の噴火が多いなあ・・」という感想をお持ちのみなさま、実は日本は昔からそういう国なのです。
十分に意識して暮らさないといけないのですね。
(写真は国立防災科学技術研究所 自然災害情報教室 http://dil.bosai.go.jp/workshop/)

具体的な災害対策は「自助」「共助」「公助」がキーワードです。
災害時にまず必要なことは「自分の命を守ること」。自分が無事でなければ周りの人を助けることもできません。
そして次にすることが、「周りの人は大丈夫か気を配ること」。
2014年の長野県北部の地震では白馬村が大きな被害を受けました。ところが住宅はたくさん倒壊したにも関わらず、住民同士が助け合い、死者はゼロだったそうで、「白馬の奇跡」と呼ばれています。
長野県では災害時住民支え合いマップの作成を推進していたそうです。日頃から近所付き合いをしておくこともとても大切ですね。

授業では、実際に松戸駅周辺を防災の視点で見学しました。
がけ崩れの危険地域や危ないブロック塀、傾いた電信柱など、歩いてみると、いろいろな気付きがありました。
地震時は火災の発生も心配ですので、消火栓の位置なども確認しました。

授業の最後に、グループワークで、災害時の自分たちの取り組みを考えてみました。
設定は、「首都圏直下型地震が発生。震度6強。公共交通はストップ。大学の職員(防災担当)になったつもりで必要な行動を時系列で書いてみましょう。」
それぞれが、付箋紙にやるべきことを書き出して、みんなでまとめてみました。

「安否確認」「けが人の把握と手当」「避難場所(体育館を想定)の準備」「避難場所への誘導」等々・・
予想以上にたくさんの意見が出ました。知識が増えてくると、自分たちがとるべき行動が具体的に見えてくるのですね。

災害対策は、予防が肝心。あらかじめ考えたり練習しておくことで、いざという時も安心して過ごせます。
ところで、防災週間の8月30日~9月5日は災害用伝言ダイヤル「171」を体験することができるそうです。
もしも電話回線が混雑していても、これを知っていれば、家族に伝言ができるはず。
災害対策は日々の身近な一歩からです。
ぜひみなさんも試してみてくださいね!

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