心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

医療的ケア 実技試験開始!

23.09.22

皆さん、こんにちは
介護福祉コース教員の石井です。
本日は、介護福祉士養成課程の中で実施している、医療的ケアの実技試験について
お話しします。
医療的ケアの実技試験とは・・・
法制度としての医療的ケアは「喀痰吸引」と「経管栄養」です。
喀痰吸引は、口腔・鼻腔・気管カニューレ内部 という3つに区分されています。
経管栄養は、胃ろう・経鼻経管栄養 の2つに分かれます。
それらについて、利用者や家族の気持ちなど心理面も学びつつ、
呼吸器や消化器のしくみ、喀痰吸引・経管栄養以外に介護福祉士が行えるケアなどの
総まとめを行い、安全に医療的ケアを実施するための観察項目・留意点などを学び、
それそれの試験に合格して、ようやく、実技試験になります。

聖徳大学社会福祉学科では、医療的ケアを1年間かけてじっくり学び、【 身につける 】ことを
目指しています。
医療的ケアの実技試験は、1種類の項目(例えば、口腔からの吸引)の実技試験に5回合格する
という厳しい基準が課せられています。
ということは、最低でも5種類×5回=25回の実技試験に合格しなければならないのです。
さらに、大学で実施される授業(実技試験を含む)は、基礎研修と位置付けられており、
医療的ケアが実施できる介護福祉士になるためには、実際に医療的ケアを受けておられる利用者に対して、それぞれのケアを20回以上実施し合格しなければならない「実地研修」を終了し、介護福祉士登録証の手続きを経て、ようやく、医療的ケアが実施できる介護福祉士となるのです。

また、介護福祉士等が研修を終えて実施できる医療的ケアには、利用者の安全を守るための厳しいルールがあります。吸引に関しては、「咽頭手前まで」の範囲で許可されています。制限があるからこそ、
咽頭手前まで喀痰を導くよう生活支援技術を駆使してケアにあたるのです。
医療的ケアでも、介護福祉士としての創意・工夫が生かされています。

今年度も、学生たちは厳しい実技試験を乗り越えるために頑張っています。
全員合格できますように❣

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