心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

被災地支援に向けて思うこと

24.01.23

こんにちは、社会福祉学科豊田です。
今年は年頭の元日から震災や交通機関の事故が相次ぎ、1年のスタートに不安が残るような年の初めになってしまいました。被災された方、また事故に関係された方には心からお見舞いを申し上げます。

 1月が来ると私の中で思い出されるのは、今から29年前、1995年1月17日の早朝に起こった「阪神・淡路大震災」のことです。その日は午前の会議に向けて資料を作成しており、朝早くから仕事をしておりましたが、横浜のアパートでその揺れを感じたのは今でも覚えています。そして朝のニュースをつけた途端、目に飛び込んできた地震の破壊力やその惨状は、忘れることができません。

 当時の私は、東京の調査会社に勤務しており、仕事の関係先に神戸市役所が入っておりました。震災が街を襲う数週間前の年末、私は打ち合わせで神戸市を訪れており、被災が酷かった地域への聞取りなどを実際に行っておりました。私が再び神戸を訪れたのは、その数ヶ月後。ここが以前に仕事で訪れた場所だとは想像つかない姿になっており、人々の活気ある生活が行われていた場所が一瞬にして崩壊してしまったという衝撃は、それまでの私の人生の中では体験したこともありませんでした。災害とはこういうものなんだ、ということを、否応なく知らしめさせられたときでした。

 あれから29年。国は、1月17日を「防災とボランティアの日」と制定し、防災について考える日として位置づけをしています。
 先日、「災害時におけるコミュニティ支援」というテーマで授業を行いました。偶然なのですが授業シラバスに、このタイミングで、このテーマの授業を記載していたのです(私が担当する「地域福祉」の授業では、災害への福祉専門職の対応についても学びます)。当時の想いが込み上げてきて、思わず授業にも力が入ってしまいました。

 被災された地域の、1日も早い復興が実現することを、切に望んでいます。

防災とボランティアの日

平成7年(1995年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、全国から大勢の災害ボランティアが被災地に駆けつけ、様々な支援活動が行われました。これをきっかけに災害時のボランティア活動の重要性が広く認識され、「防災とボランティアの日」が制定されました。

<内閣府・政府広報資料より>

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