心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

助手和田のつぶやき no.5

23.10.20

こんにちは 社会福祉学科助手の和田です。

先月に続きまして、「助手和田のつぶやき」を閲覧していただきありがとうございました🙇‍♀️

10月に入り、道を歩くと金木犀の香りに触れ、だんだんと秋を感じる瞬間でもありますがいかがお過ごしでしょうか。

10月20日は、「床ずれ予防の日」でございます。

これは、日本褥瘡学会にて、毎年10月20日を「床ずれ予防の日」として提唱し、2016年10月に日本記念日協会より認定されました。

「床ずれ」は、医学的には褥瘡(じょくそう)と言い、寝具や車椅子などと皮膚が接触する部分に外力が加わることで、血の流れが悪くなり、皮膚やその下にある組織がダメージを受ける創傷です。重症化すると死に至ることもあります。

適切な予防によって発生を防ぐことができます。また、発生しても適切な治療・ケアによって改善します。(参照:「床ずれ予防の日」について|日本褥瘡学会 (jspu.org):2023年10月20日閲覧)

以前、新人職員として介護施設に勤めていた頃、中度の褥瘡を患っていた方が入居されました。

褥瘡の処置(消毒や外用薬の添付など)は、医療行為にあたるため他の専門職が対応いたしますが、介護福祉士でも、一部支援(褥瘡ができた部位の水洗い・ガーゼの交換・おむつの交換のみ)が可能です。

その方の排せつ介助にて、褥瘡部位を洗浄中に「汚いものをみせてごめんね。私がいけないんだよ」と呟きました。 私は、その言葉を聞いて返す言葉がありませんでした。

気軽に「そんなことないですよ」とも言えず。ただ、「病院の先生が話してくれた方法で直していきましょうね」という機械的な言葉でした。

排せつ介助の後、当時の先輩職員に相談したところ「私も、同じように話すと思う。だから、私たち専門職が褥瘡を作らない支援をしていけばいいんだよ!」と言ってくれました。

その言葉を聞いて、「チームアプローチ(多職種連携)」の重要性を再認識した瞬間でした。

最後、その方の褥瘡は完治し、痛みもなく生活を送られました。

一つひとつの支援には、ご利用者とご家族、たくさんの専門職と連携して「チームアプローチ(多職種連携)」が行われています。

時には上手いかず、涙したこともありましたが、その経験が支援の幅を広げる知識や技術につながっていきました。

今後も、この経験を介護現場、教育現場にて発揮し、精進していきたいと思います。

朝晩一気に気温が下がり、体調を崩しやすいことと存じます。

皆さま、どうぞご自愛くださいませ。

文:和田早織(助手)

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