心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

心理的安全性を高めるゼミ活動!

23.08.04

今回は湯原ゼミの様子をご報告します。今年度湯原ゼミは9名です。みな養護教諭を第一志望とする学生です。

【湯原ゼミの進め方】

〇担当学生は自分の興味関心のある新聞記事や論文を入手し、ゼミまでにレジュメにまとめてきます。〇ゼミの時間には、他の学生に内容の概要を説明します。〇記事や論文の内容から担当学生が「疑問に感じ、みんなにも一緒に考えてほしい点」を伝えます。〇担当学生も含め、みなでその疑問解決に向けてディスカッションをします。9名なので通常2グループで検討しています。〇30分程度話し合い、ホワイトボードに書いていきます。〇それぞれのグループで出たアイディアを発表します。 〇最後に今回のディスカッションで何を学んだか、一人ひとりリフレクションシートに記載します。

【これまでに取り扱った疑問(一部)】

〇養護教諭のICT活用はどのように進めていけばよいか?〇保健室来室記録のICT化におけるメリットとデメリット〇来室対応において保護者からのクレームを予防するためにはどうしたらよいか?〇愛着障害のある子どもが保健室登校から教室に戻れるようにするためにはどのようにしたらよいか?〇すべての子どもが安心して利用できる保健室とは?

学生には、新聞記事や論文をきっかけに、自分自身の研究疑問を見つけられるようになってほしいと思っています。

また一人ひとりが自由に安心して自分の意見を述べ、称賛されたり受け入れられたり、また自分の意見によって他者の気づきを促していることを知ったりする経験を通して、心理的安全性を高めて欲しいと考えています。

心理的安全性の高いチームは、話し合いや意見交流が盛んになり、斬新なアイディアや新しい視点を生みます。学生が提示する研究疑問は、時に実務家であった私でも、「どうしたらよいか?」と思う難問もあります。糸口が見つかりそうにもない難しい疑問に対して、最初は「難しいね~」とつぶやく回もありますが、少しずつ意見を出し合い、最終的には非常に多様な取り組みを検討することができています。毎回感心させられます。

チーム学校において重要なことの一つに組織の風土があります。その一員となる養護教諭が、真っ先に心理的安全性を生む存在であってほしいと願いながら、ゼミ活動を続けています。  (文責 湯原)

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