ようこそ!社会福祉学科へー大学の学び、そして大人になるということー
22.04.01
社会福祉学科長 山田千香子
新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。皆様のご入学を社会福祉学科教員一同、心より歓迎申し上げます。
皆様にお会いできるのを教職員一同大変楽しみにしておりました。
ようこそ!聖徳大学へ、 ようこそ!社会福祉学科へ
新入生のご家族の皆様、ご息女のご入学にあたり、心よりお慶び申し上げます。
大人になるということ
本年、この4月から成人年齢が18歳に引き下げられました。明治時代初期に20歳と定められてから、146年ぶりの大変革です。皆様は成人として入学されました。多くの人が高校3年生の間に成人となります。社会生活の様々な場面で、自分の意思によって選択、決定が出来るようになりましたが、それと同時に成人・大人としての責任が生じます。選挙権、労働、納税、社会保障等、成人の権利と共に義務が伴います。大人になるとはどういうことなのか、改めて一緒に考えていきましょう。
大学の学びとは
大学で学ぶということは、それまでの学びとどう違うのでしょうか。大学の学びは大人としての学びであり、これからの自分の人生について考える処と言っていいでしょう。まず「生徒から学生」への転換があります。「生徒」が教科書に沿った既知の知識を体系的に学ぶ者に対して、「学生」は自ら主体的に知識を学び、未知なるものを研究する者と定義されます。それは<自律的に『学ぶ』者>であり、主体的な学びが期待されています。そのなかでも「共感力」を養って下さい。大学は、共感力によって自分が知らないことを知る、あるいは人の考えを身につける場所で、それが新しい世界観を得ることにつながります。だからこそ、人と接することが必要になります。大学は多様な人を受け入れることのできる幅の広さを培う場です。多様な声に耳を傾け、異なる意見を尊重できるようにしましょう。本年度もCOVID‐19禍にありますので制限は受けますが、多様な方法で仲間と触れ合う場・活動があります。そこで人々と知り合い、共同行為に参加していきましょう。
社会福祉学科での学び
社会福祉学科は、全国どこの大学にもあり、資格や免許はどこの大学でも取得できますが、本学の社会福祉学科では、単に資格や免許の取得をゴールとするのではなく、人と社会をつなぎ、その人を支え、そして守る女性らしい視点と強さを持った専門職を育てることを目指しています。福祉の仕事は基本的に対人援助役割が中心となります。聖徳教育で培う社会人基礎力を基盤として、「対人援助」に必要な専門的な知識・技術を磨いていく学びが特色となっています。様々な人が地域社会の一員として共生できる社会づくりを目指し、人々が「幸福」を感じることができるサービスの提供できる政策、組織運営についても、理論と実践の両面から学びます。つまり、多文化共生社会で活躍するユニバーサルマナーを身に付けたプロフェッショナル。相手に寄り添うやさしさのなかに凛とした強さ(知識・技術)を持った、女性リーダーを育成します。4年間で大人として、プロフェッショナルとして、女性としての強さ(知識・技術)を身に着けてください。
求められる大切な要素
福祉の仕事は決して特別のものではありません。ただ、より高度で専門的な知識や技術が求められる時代になってきたことも事実です。しかし一方で、国家試験等に合格し資格を保有したから、机上の知識を身につけたから、ということだけで福祉分野や学校の現場で簡単にいかないことも事実です。では何が大切なのでしょうか。福祉分野や学校の現場では、「一人ひとりの生活と人生に関わり、その人がその人らしく活き活きと快適に充実感をもって生きることができるように支援すること」です。そのためには支援する側が、「思いやりとたしなみ、他人への関心や気づかいにあふれた人間」であることが望ましいことは言うまでもありません。大学4年間に、知識、技術、人間関係調整能力などを、総合的に身につけることができるように大学支援体制が整えられています。聖徳大学の社会福祉学科は「なりたい自分になれる場所」です。5年後の自分、10年後の自分を想像してみて下さい。どんな自分に、どんな大人になっていたいですか?そうです。どんな自分にでもなれるのです。それを探し実現していく第一歩が大学です。あなたの「今」が「あなたの未来」につながります。「夢の実現」につながるように、一緒に頑張っていきましょう。