<「ウェルフェア(welfare)」から「ウェルビーイング(well-being)」へ>
21.11.02
みなさん、こんにちは。社会福祉学科の山田です。
早くも11月。秋も深まってきました! 紅葉も一段と鮮やかになってきています。
聖徳大学在学生の皆さんは、コロナ感染拡大防止策を徹底しながら対面授業も進み、学生生活が少しずつ戻りつつあります。
受験生の皆さんは、いよいよ、受験も本番ですね。健康には万全を期して、コロナにも風邪にも、インフルエンザにもかからないようにしましょう。
本番で力を発揮できるようにお祈りしています。
きょうのテーマは、<「ウェルフェア(welfare)」から「ウェルビーイング(well-being)」へ>です。
今日は基本中の基本である「福祉」という言葉について考えてみたいと思います。
これまで「福祉」は英語に翻訳すると「ウェルフェア(welfare)」に置き換えられてきました。
しかし、現在は「ウェルビーイング(well—being)」とされることが多くなっています。
「ウェルフェア(welfare)」から「ウェルビーイング(well—being)」への変化は、何を意味しているのでしょうか。
その背景には、福祉活動を支える福祉理念に大きな変化があります。
ウェルフェア(Welfare)という概念から、ウェルビーイング(Well-being)への転換は重要な事柄です。
ウェルフェア概念は社会の構成員全体のマクロ的状態に着目し、福祉の対象となる者は社会弱者であり保護すべき者と考え、国家が個人に与える福祉サービスを決めるという厚生(Welfare)概念です。 福祉は国家主導の行政処分として展開されてきました。そこには受動的な福祉観があります。
一方、ウェルビーイング(Well-being)概念は、社会の構成員個々人のミクロ的状態に着目し、どの福祉サービスの提供を受けるかを個人が選択・決定し、自らが望むライフスタイルを構築し実現していく権利を重視する概念です。「弱者に必要なサービスを授与するだけでなく、あらゆる個人が主体性をもち、自己実現を求める事を保障される」という福祉理念です。
本学の社会福祉学科は、福祉社会の担い手となる人財を幅広く養成する学科で、社会の課題解決に貢献できる福祉・教育職を目指しています。「一人ひとり」を支え、守る、育てる専門職(ソーシャルワーカー)の養成を目指し、「一人ひとり」のウェルビーイング(Well-being)の達成のために、福祉社会に貢献できる人財の養成に努めています。
私たちと一緒に、真のウェルビーイング(Well-being)社会を目指していきましょう!