心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

オンライン授業から

20.07.20

みなさん,こんにちは。社会福祉学科養護教諭コースの湯原です。
3月まで茨城県の公立小学校で養護教諭をしておりまして,この4月から聖徳大学にまいりました。私と同じ仕事を希望してくれる学生と一緒に学べることを非常に楽しみにしておりました。現在1年生の担任をしておりますが,ずっと養護教諭として勤務してきましたので,担任をもつこと自体初めて,とてもやりがいを感じています。先日までオンラインではありますが面談も実施し,目指す養護教諭像をもって,熱心に授業を受けている学生の笑顔に励まされています。

さて私は現在「学校保健」と「学校救急看護」を担当していますが,学校現場での実践を具体的にイメージできるように,実際に私自身が使用していた保健学習の資料や掲示物,救急グッズの写真を授業動画に盛り込みながら授業を進めています。養護教諭の仕事の多面性や幅広さ,奥深さを知ってほしいなと思っています。

さらにオンライン授業ということもあって,学生には授業のたびに課題を出し,数日後に提出というようにしていますが,先日「理想の保健室・理想の養護教諭とは?」という課題を出しました。学生からの記述をまとめましたのでご紹介します。

理想の保健室とは?…「温かみのある明るさ」「温度が適切で清潔な環境」「リラックスできる静けさ」「入室のしやすさ」「安心感のある雰囲気」
理想の養護教諭とは?…「だれにでもいつでも笑顔で元気」「親しみやすさ・話やすさ」「親身に対応・子どもの立場に寄り添う優しさ」「冷静,的確,迅速な判断と救急処置・連携力を基盤とした相談活動による信頼」「太陽のような人柄」

心身に不調をきたした子どもを癒す空間や存在とはどのようなものか,私は保健室や養護教諭にはその空間,存在自体にメッセージ性があると考えています。ですので,学生が記述してくれた内容はこれまで出会った養護教諭や保健室からも感じたメッセージなのだと思います。このようなメッセージはそれぞれの養護教諭のもつ養護観,教育観,子供観,健康観から無意識に発せられています。

今後養護教諭を目指して学ぶ学生には,養護教諭の実践の基盤となる『観』を意識できるように,養護とは何か,育てるとは何か,子どもはどんな存在か,病いとは何か,健康とは何か…などの問いを授業やゼミを通して一緒に深めていけたらと思っています。

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