希望の灯をともす女性専門職に
22.04.01
新入生の皆さま、保護者の皆さま、ご入学おめでとうございます。
在校生の皆さま、ご進級おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
2020年からのパンデミックは2022年の年が明けても収束する気配がなく、4月を迎えても世界中で甚大な被害と様々な影響を与えています。看護学部におきましても感染症拡大初期の頃は大きな混乱がありましたが、徐々に様々な工夫をしながら教育や研究の成果をあげつつあります。この2年余の経験から対面とオンラインによるハイブリッド授業は学習成果を維持するだけでなく高めることもできるという確信を持つことができるようになり、更なる教育方法への検討にもつながっております。
しかし、一方で高校生活や大学生活の半分以上をコロナ禍の中で過ごした皆さまは、気兼ねなくおしゃべりしたり、自由に外出したりすることができなくなり、私たち大人には想像しがたい苦しい体験をしていることでしょう。コロナ禍の収束の目途は不透明ですが、感染予防に留意しつつ少しずつリアルな大学生活を体験できるように教職員一同力を合わせていきたいと考えております。
看護学部では大学の教育理念である「和の精神」に基づき、確かな人間性と洞察力を備えた専門性の高い実践力を有する自立した女性として「気品と実践力を備えた凛とした看護職の育成」を掲げて教育をしております。皆さまがめざす看護師、保健師は人々の命を護るという使命感に満ちた崇高な仕事です。人は誰かのために生きてこそ人生は価値があります。この度のコロナ禍のなかで、そのことを如実に私たちに示してくれたのが看護職でした。看護はどのような状況にあっても希望の灯であることを再確認いたしております。
一人一人の学生の皆さまに素晴らしい出会いがたくさんあることを祈念しております。