学部長からのメッセージ
『気品』と『実践力』を備えた凛とした看護師の育成をめざして
2022年度から『シミュレーション教育』を軸としたカリキュラムがスタート
看護学部では2014年から9名の教員が最新のシミュレーション教育を実践しているハワイ大学マノア校シミュレーションセンター(THSSC)で研修を受けました(2016年からは学生の海外研修先となっています)。その後学部全体で、シミュレーション教育の共通理解を深めながら、教育内容を充実させてきました。そして、この成果を踏まえて2022年度から始まる新しいカリキュラムに「看護実践シミュレーション演習」科目を1年次から4年次まで配置し、さらなる充実を図ります。きっと、ワクワクする演習となることでしょう。演習室には、各種シミュレータ(高機能、中機能、低機能)が100台以上整備されています。また、関東圏内では10台程度しか導入されていない高機能シミュレータや日本の大学では初めてビデオ・デブリーフィング・システムが導入され、学生が自己学習できる設備が整っています。近年の社会状況から病院等での臨地実習が年々難しくなっているなかで、本学部の演習環境は日本トップクラスと自負をしております。これは、ハード面だけではなく実際に運営する教員の教育力の高さも私の誇りとするところです。さらに、コロナ禍のなかでの演習においてもオンラインやAV教材も活用しながら実施し、学生の授業アンケートでは高い評価を受けています。
実習は「大学病院」「専門病院」「総合病院」を中心に少人数グループで展開しております。4年間様々な臨床で実習できることは、実践力を磨くための大きな強みでもありますし、これが就職先を選ぶ際の大きな力ともなっており、卒業生の多くが病院で看護師として活躍し、人気が高く就職難関といわれる病院に着実に就職を決めています(看護学部の就職実績はこちら)。また保健師としては、千葉県庁や東京都などに就職しています。
2018年4月には大学院看護学研究科が開設され、学部から進学する学生もいます。本学部で学ぶことで、必ずや知識やスキルを超えた本当の知性を身につけた女性、冷静な判断力と決断力、実行力を兼ね備え、社会の中で責任ある行動がとれる女性、しかも他者との違いを受容できる優しさを備えた女性専門職として、社会で活躍ができます。大学生活を通じて、素晴らしき女性専門職として自立・自律する力を身につけてくれるよう少人数教育を実践しながら教職員一同力を注いでおります。
学長補佐(看護教育担当)
看護学部長
水戸 美津子
【略歴】
博士(学校教育学)。自治医科大学名誉教授。専門分野は看護教育・管理学、老年看護学。主な研究には臨床看護師のキャリア形成にかかわる研究、高齢者の行動変容に関するものがある。栃木県認知症の人と家族の会顧問。