実習で「患者の尊厳を守る看護」の重要性を学びました
24.12.13
3年生の実習での学びをご紹介します。
療養生活看護実習Ⅲでは、慢性期及び終末期にある患者を受持ちます。
慢性期の患者は、長期にわたる病気で身体のあちこちに不調があることが多いです。2週間の実習を通して、“その人らしさ”や“もてる力”をいかした個別性のある看護を学びました。
写真は、昼食配膳時に学生が患者に、補聴しやすい道具を用いて、献立について説明しています。患者の特徴(視力低下、難聴、握力低下など)を考慮して説明することで、食を楽しみ食べることで回復を促す看護ができました。
一方、終末期の患者への看護では、1日を大切に過ごしてほしいと願う学生の思いが、カレンダーの作成につながりました。今日1日を患者とご家族が共に過ごせる大切さを表現したことで、心のこもった看護の大切さを実感しました。毎日がその人らしく過ごせるよう、患者の生活の質を維持できるようサポートすることに看護の意義を感じました。
慢性期と終末期のどちらの状況でも、患者一人ひとりの尊厳を守り、その人らしさを支える看護を提供することが看護師としての役割であると学生は学びました。