看護学部・看護学科 │ 聖徳大学

フローレンス・ナイチンゲール生誕の日に思う

20.05.12

フローレンス・ナイチンゲールをご存じでしょうか。看護の祖といわれる人です。クリミア戦争(1853-1856)の際に、野戦病院で献身的に傷病兵の看護にあたり劇的に死亡率を下げたことで有名な人でもあります。この当時、傷病兵の死亡率が高いのは戦いによるケガが原因と思われていました。しかし、ナイチンゲールは病舎の不潔な環境を改善することによって死亡率を劇的に下げました。つまり、床を清潔にし、病室の換気を行い、ベッドの間隔を空けることや病室やトイレを清潔にし、そして陽光にあたることなどを実践しました。その結果死亡率は激減したのです。

今、世界は新型ウイルス感染症と闘っています。三密を回避するために換気をし、距離を置き、密着しないことは今に通じる感染看護管理の基本です。

ナイチンゲールの5月12日生誕の日にちなみ日本では1990年に「看護の日」が制定され前後1週間を看護週間として全国で様々な行事が行われています。本学部でもナイチンゲール週間に『看護フェスタ』を開催してきましたが、今年は中止としました。本学は5月8日からオンライン授業を開始しています。学生の皆さんには在宅に長くいることになるこの時期にこそあらためてナイチンゲール著『看護覚書』『病院覚書』を再読いただき、医療職としての使命を考える機会にしていただきたいと願っています。

写真①ナイチンゲールがロンドンで暮らした証が今もここに…

写真②ナイチンゲールのお墓には今日もお花が…

写真③ナイチンゲール記念館にて

写真④ロンドンの街中に今も毅然として立つナイチンゲール

       

   ナイチンゲール著(1860年)『看護覚書』初版本



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