音楽学部 │ 聖徳大学

「海外研修事前指導」第3回:甲斐栄次郎先生のウィーンこぼれ話

22.06.29


7月2日林康子客員教授声楽公開講座
7月3日オープンキャンパス 音楽学部プログラム

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この秋、3年生はパリとウィーンで研修を行います。
そのための事前指導、第3回は6月17日(金)に行われました。

教室に島崎智子先生、客員教授の甲斐栄次郎先生をオンラインで結んでお話を伺う回です。

【第1回、第2回のブログ記事】
「海外研修2022」の事前指導が進行中です(2022年6月11日)
「海外研修事前指導」第2回:ウィーンの芸術文化・食文化(2022年6月22日)

海外研修ではウィーン滞在中に、国立歌劇場の平土間席でオペラを鑑賞します。また、鑑賞に先だって劇場内部をガイドさんの詳しい説明付きで見学することになっています。オペラ鑑賞は、夢のような時間となること間違いなし!

そのウィーン国立歌劇場で10年にわたり専属ソリストを務められた甲斐栄次郎先生。現在も国内外で活躍されている、日本を代表する国際的な声楽家です。

この日甲斐先生はまず、ウィーン国立歌劇場がどのような価値のある歌劇場なのか概略を説明したのち、「専属歌手」としての仕事のあり方がどのようなものかをお話しくださいました。

歌劇場には一つの公演のために全世界から音楽家が集まります。現場は多様な言語が飛び交うことになるわけですが、実際には主役級のゲスト歌手が何語を話すかによって、その場の言語が決まることが多いそうです。

一つのシーズン中、一定数の演目を毎晩チェンジしながら順繰りに上演していく、いわゆる「レパートリー・システム」をとるウィーン国立歌劇場。主役の急病などで急きょ演目が変更になる場合もあり、甲斐先生も急な呼び出しによって1回のリハーサルだけで本番を迎えたこともあるそうです。

歌手以外に、公演を支える方々も大変な人数。みな各領域のスペシャリストです。本番中の舞台はまさに工事現場のような危険な状態。事故を防ぐための様々な仕組みがあるとのことでした。

他にも、「歌劇場専属だからこそ話せる」宝物のような興味深いエピソードを沢山伺うことができました。

〈Teamsのオンラインでお話しされる甲斐栄次郎先生〉

質疑応答の場面から拾ってみましょう。

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——甲斐先生が音楽を始めたのはいつ頃ですか?

「中学校でコーラス部に入りました。仲間と一緒に歌う喜びをそこで知ったんです。中3の時、音楽を目指さないかと先生に勧めていただきました。」

——ここにいるのは3年生ですが、甲斐先生の大学3年生の時は?

「先輩たちの姿を眺めながら、歌の勉強は時間がかかるものだから、これからしばらく先も歌い続けられる環境にいるべきかなと感じていました。そこで、大学院や研修所などの勉強を続けられるところを目指しました。でも、なんといっても歌いたい気持ちが一番でした!」

——ウィーン時代は、午前中に歌劇場から急に電話がかかることがあったと伺いましたが。

「飛び込みの出演の呼び出しですね。共演者と一度も芝居の稽古をしないまま本番を迎えることもあります。でも、ドラマは共通でみな熟知してるわけなので、困ったことは一度もなかったですね。」

——(島崎先生)次に甲斐先生とは、聖徳オペラや第九でお目にかかります。引き続きよろしくお願いします。

「ウィーン国立歌劇場でヴェルディの《リゴレット》を鑑賞できるとは、楽しみですね! 無事に研修に行けることを祈っています!」

海外研修事前指導、教員によるレクチャーはあと1回です。


音楽学部インスタ部の活動も見てね♪ 

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