音楽学部 │ 聖徳大学

今年度の「シリーズコンサート」がスタート!

22.04.29

他に類を見ない聖徳学園独自の取り組み、「シリーズコンサート」が、今年度もスタートしました。

シリーズコンサートは、聖徳大学の学生や学園の生徒たちが国内外の超一流の舞台芸術に触れることによって、多様な「本物」文化と価値観を理解できる、心豊かな人間性を磨くことを目的に開催されています。「聖徳教育」として大学・短期大学部の全学部・学科の教育課程に組み込まれており、年間20~30回開催されています。

音楽学部の学生の場合は鑑賞するだけでなく、シリーズコンサートを構成する「聖徳オペラ」「第九の夕べ」「吹奏楽の夕べ」などに出演する機会もあります。

今年度は新型コロナ感染症拡大防止のため、学生たちは「聖徳大学川並香順記念講堂での鑑賞」のほか、「オンラインでのライブ配信を鑑賞」という形式も選択できます。

4月26日(火)、今年度最初のシリーズコンサート、「入門コンサート」が開催されました。
15:30から学園の中高生たち、18:30から大学・短期大学部の1年生という2回公演です。

上述のように、オンライン配信も選択できるわけですが、対面授業が大半を占めるようになった授業形態を反映してか、予想を超える多くの学生たちが客席で生演奏を鑑賞することになりました。

<講堂の入口で入場の手続き>

演奏は、国内外で活躍する指揮者の大井剛史(おおい たけし)さんと日本を代表するオーケストラ 東京交響楽団です。

開演前に、音楽学部の髙松晃子先生から、シリーズコンサートの意味や鑑賞マナー、そしてプログラム解説がありました。シリーズコンサートの機会に、芸術の奥深さを感じると同時にマナーも身に付けていきましょう。

緊張した雰囲気の中にもわくわくした期待感があふれる客席。
密を避けるため、1階席と2階席に分かれて着席します。

<2階席の様子>

音楽学部の学生だけでなく、全学部・学科の1年生を対象とする「入門コンサート」ですので、曲目にも工夫が凝らされていました。

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R. ワーグナー:歌劇《さまよえるオランダ人》序曲
小室昌弘編曲:ディズニーのメロディーによる管弦楽入門
G. ホルスト:《セントポール組曲》より 第4楽章〈ダーガソン〉
J. ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番、第6番
C. ドビュッシー(ビュッセール編曲):《小組曲》 小舟にて/行列/メヌエット/バレエ
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*舞台演奏写真 撮影:佐久間 篤
*東京交響楽団から写真掲載の許諾をいただきました

この日のコンサートは、指揮の大井剛史さんが解説をしながら進行役も務めてくださいました。

プログラムは次第に熱を帯びていきます。

2曲目の《ディズニーのメロディーによる管弦楽入門》は東京交響楽団オリジナルの作品。ブリテンによる《青少年のための管弦楽入門》をほうふつとさせる楽曲内容で、誰もが知るメロディに乗せてオーケストラの楽器が見事に紹介されていきます。

また、3曲目の《セントポール組曲》は、作曲者がイギリスのセントポール女学校に勤務していた時に生徒の演奏用にと作曲された作品。女性総合大学である聖徳大学の学生の皆さんにと選曲されたものでした。

最後にアンコール曲として演奏されたのは、映画『天空の城 ラピュタ』の音楽から〈君をのせて〉。

演奏を聴き終えた音楽学部の学生たちに、感想をうかがってみましょう♪

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これからのシリーズコンサートが楽しみに!

「初めて生で大変上手なオーケストラを聞く機会となりました。もともとワクワクしていましたが、音出しなどを聞いてさらに期待が高まった中、1音目が響いた時、鳥肌が立って自分でもびっくりしました。なかなか自分でチャンスを掴まないと聞く機会が無いので、また聞けるといいなと思えるコンサートでした。会場で直接聞いて本当に良かったです。」(Iさん)

「私の席は2階の真ん中の席で、オーケストラの音色をダイレクトに受けることができました。あまり知らない曲でも、その曲に包まれるような感じがして、聞いていてとても気持ちよかったです。」(Fさん)

「入学後初めてシリーズコンサートを鑑賞しました。2階席で聴くプロの方々の演奏はとても迫力があり、終わった頃にはまた聴きたいと思いました! これからのシリーズコンサートも楽しみです!」(Hさん)

「なかなか生の演奏を聞く機会は多くないので、ホールの中でオーケストラの生演奏を聴くことができて、とても感動しました。」(Tさん)

「今回のコンサートで、自分が音楽が大好きで専門的に学ぶために入学したということを改めて認識することができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。」(S1さん)

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オンラインでも伝わる迫力。次は生で聴きたい!

「オンラインで鑑賞しました。会場で生を経験できれば良かったと後悔するほど迫力があり、素晴らしかったです。次回からはぜひ客席で生演奏を鑑賞したいと思いました。 」(Nさん)

「オンラインで初めて公演を鑑賞しました。普通であれば画面越しだと感情が伝わりにくいものだと思うのですが、本日の演奏は画面越しでも何かを感じ取ることが出来る素晴らしい演奏でした。」(S2さん)

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音楽学部の1年生の心にも、音楽のメッセージが強く伝わったようですね。
指揮をされた大井剛史さんにも、2つのコンサートの合間を縫って、インタビューすることができました。

――これからシリーズコンサートの鑑賞経験を重ねていく音楽学部の1年生に、ひとことお願いします!

「はい、皆さんは聖徳大学音楽学部に入学して演奏家や教育者などを目指していらっしゃることと思います。皆さんは、東京交響楽団と一緒にベートーヴェンの交響曲第9番を演奏するのですよね? 様々な音楽家が集まって構成された組織ではなく、日本の音楽シーンの中央にあるオーケストラの東京交響楽団と共演できるのは素晴らしい経験になるでしょうね[>>下に続く]

海外からの団体を含め、様々な種類の公演が「シリーズコンサート」として学校のなかで日常的に行われていて、それを思う存分鑑賞できるなんて、なかなかないことです。本当に恵まれています。レッスンと同じくらい重みのあることですね。ぜひ活かしてほしいと思います。

音楽に携わる者は、舞台に立つ人を見て、どうしたら自分がそこに近づけるか考え、それを持ち帰り努力する――。そしてまた舞台に立つ人を見る――。その繰り返しです。[>>下に続く]

舞台という空間は「夢」かもしれません。でもこの空間では、客席にいる今の自分と、「夢」の叶った自分の姿をすり合わせていくのです。コンサートの舞台というのは、特別のもののように見えるかもしれませんが、その空間が日常のものになっていくといいと思います。シリーズコンサートはそのために最適な機会になっていくことでしょう。」

――大井さん、お忙しい中をどうもありがとうございました。ぜひまた指揮される演奏を聴かせてください!

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初めてのシリーズコンサートを経験した1年生たち。
コンサート終了後、仲間たちと感想を述べあいながら、にこやかに帰途に就く姿が見られました。

<東京交響楽団のトラックが…。楽器の搬出作業が行われていました>

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