音楽学部 │ 聖徳大学

かがやく卒業生(14):6年生の担任と教科担任と〜教員2年目、充実しています!

21.03.02

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こんにちは。
今日ご紹介する卒業生は、小学校6年生の担任としてもうすぐ卒業生を送り出そうという、教員生活2年目のSさんです。在学中に、中学校から小学校へと志望を切り替えたSさん。そのきっかけとなった経験とは?

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――今日は土曜日ですが、出勤されていたんですね。お忙しいのにすみません。

いいえ、とんでもない。来週「中学校1日体験入学」があるので、情報伝達の準備をするために久しぶりに休日出勤していました。


〔画面越しにこんにちは〕

――「うちの小学校からこういう子が行きますからよろしく」みたいなことですか?

はい。子どもどうしの関係とか配慮しなければいけないところなどを、中学校に伝えますので。

――細やかに連携をとるのですね。6年生の担任はたいへんそうですが、授業の方は全教科担当していますか?

いいえ。実は今年から教科担任制になって、自分が教えるのは国語や算数などの主要教科と音楽・体育・道徳くらいですね。教科担任が持つのは、音楽・図工・社会・理科・書写・外国語です。

――ということは、あなたは音楽の教科担任を?

はい。私は高学年ブロックなので5,6年生の音楽を持っています。3,4年生は別の方です。去年は音楽専科の先生がいらしたので、3年生以上の音楽はその先生が担当されていたのですが、今年から随分変わりました。

――そうなんですか。

〔教育実習〕左:小学校で、右:中学校で

――今年はコロナ禍で、しかも体制も変わってたいへんだったでしょう。

たいへんでした! ただ、例年だと中学校への乗り入れもあったんですが、今年はコロナのために中止になったのでそこが空き時間になりました。

――乗り入れということは、あなたが中学校に行くのですね。実際に何をするのですか?

中学生が授業を受けている間、机間指導をしたり、勤務先の小学校の卒業生が今どうしているか見たりします。

――中学校の先生が小学校にいらっしゃることも?

ありますよ。小中連携はとても盛んです。

――あなたは小学校勤務2年目ですが、6年生担任としてもう卒業生を出すのですね。

はい。卒業式はできることになりました。保護者も各家庭2人まではOKですが、在校生は入れません。

――歌は歌えますか?

1曲だけなら良い、と市が決めました。子どもたちが歌いたい歌を歌ってもらおうと思います。

〔大学では手作りの演奏会を〕左:リハーサル、右:クラスメイトと

――今年はコロナで行事がなくなっていく中、卒業式はできそうで良かったですね。

はい、行事はほとんどカットされてしまってかわいそうでした。でも、子どもたちはコロナで何にもできないと思っていたぶん、一つでも行事ができればそれを喜んでくれます。「6年間の思い出は?」と聞くと、今年できた行事を答える子が多いんですよ。これまでの「当たり前」がとても幸せなことだったと気づけたようです。

――休校中はどうしていましたか?

封筒に課題を入れて、先生が子どもたちに配達しました。一斉に学校を出て、自転車でまわるんです。「私が担任だよ」「元気?」「始まったら楽しく過ごそうね」とか、私はついつい立ち話をして帰るのが遅くなり、学校で心配されていました。

――担任の顔もわからないうちに休校になってしまいましたものね。ところで、あなたは入学するときから教員志望でしたが、初めは中学校を希望していたのでは?

はい。それが、だんだん小学校もいいな、と思うようになりました。小学校なら1年生から6年生までの成長をそばで見られるな、と思って。

――それはいつごろですか?

3年生の秋、海外研修が終わるくらいですね。その年の夏にボランティアで参加した、「つくば路100キロ徒歩の旅」という活動の経験も大きかったです。

小学生が夏休みに、5日間かけて100キロ歩くという活動なのですが、はじめは、「歩けない」「お家の人と離れるのが嫌だ」「集団行動は嫌い」と言っていた子が、5日目にゴールするときは顔つきが全然違っていて、周りの子と打ち解けて達成感に満ち溢れていたんです。たった5日間でも子どもってこんなに変わるんだ、と思いましたね。


〔子どもたちとつくば路を歩きました〕

――それは印象的な出来事でしたね。もう少し遡って大学入学時のお話ですが、あなたは聖徳が第一志望でしたっけ?

はい。女子大に行きたかったんです。高校が女子校だったのですが、居心地が良すぎて大学もできれば女子大にと。

――期待どおりでした?

はい! とにかく楽なところが女子大の良さです。変な気を使わなくていいし、言いたいことが言えるし。

〔のびのび過ごした大学時代〕
左:演奏会後に春日先生(声楽)と(カレシではありません)、右:海外研修で事務局の栗原さんと(お父さんではありません)

左:卒業式後に河野先生(声楽)と、右:謝恩会で先生方と

――それは良かったですね。今、先生になりたいと思う高校生が増えているのでこのようなインタビュー特集を組んでいるのですが、教員になる上で「これは良かったな」と感じる科目や活動は何でしたか?

竜笛やお琴など、日本の楽器を学ぶ科目です。最近、授業で「越天楽」をやったんですけど、竜笛を持っているので、実物を見せて音を出しただけで子どもたちのテンションが上がりました!

――大学生活のアドバイスなどありますか?

私が教員になってみて思ったのは、大学での学びって本当に役に立つな、ということです。実技もですが、教育法の授業で模擬授業をたくさんやらせていただくなど、実践的な授業で学んだことが活かせています。

大学の先生の中にはご自分が教員だった方も多く、現役時代の話をしてくださると自分の将来がイメージしやすかったです。先生方のお話を「自分ゴト」と意識するだけで変わってきますよ。

――社会に出ると一層、大学の学びのありがたみに気づく、ということはありますね。

はい。ですから、大学生の皆さんには今、この時間を大切に大学生活を送って欲しいですし、高校生の皆さんには、大学での学びを楽しみにして欲しいと思います。

――ありがとうございました。

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