音楽学部

かがやく卒業生(9)~アンサンブルを中心にピアニストとして活動~

19.07.26

不定期更新中の「かがやく卒業生」。今回はアンサンブルを中心に活動するピアニスト、中川佳織(なかがわ かおり)さんにお話を伺いました。中川さんは2017年3月に音楽学部を卒業後、大学院に進まれ、本年3月にピアノのアンサンブル専修を修了されました。現在は演奏活動ならびに音楽指導に忙しい毎日を送っておられます。

――中川さん、こんにちは。現在の活動の内容について教えてくださいますか?

こんにちは!
保育園やカルチャーセンターでピアノ講師をしているほか、SOA(=聖徳大学オープン・アカデミー)音楽研究センターの研修員としては大学の授業を聴講しています。また、演奏活動もしながら、空いている時間にはアルバイトをしております。

――大学ではピアノを専門的に学び、大学院では声楽や器楽の奏者とのアンサンブルを専門的に学ばれたのですよね。どうしてアンサンブルピアニストを目指そうと思われたのですか?

小さい頃から、ピアノと並行してエレクトーン4~5台でのアンサンブルを経験したり、中高生のときには合唱部に所属し、全国大会などでも歌わせていただいたりして、なんとなく人と演奏するのは楽しいなあという程度の気持ちは持っておりました。

その気持ちが「なんとなく」でなくなり始めたのは、高校生2年の頃だったと思います。音楽の授業で、先生がイタリア歌曲の《カーロ・ミオ・ベン》を歌って、私が伴奏するという機会があったのですが、ぶっつけ本番でやったら全く合わせられなくて、「なにこれ難しい、面白い、勉強してみたい」となり、高校受験の際にやめてしまったピアノを再開しました。

――歌もピアノもなさっていたのですね。それで、音楽学部に入学してから、なぜ伴奏に興味を?

声楽や器楽の友人の試験等で伴奏する機会をたびたびいただきました。伴奏を頼まれると、相手のレッスンに同行して弾くことがあるのですが、これが滅茶苦茶刺激になりまして、どうしたら相手の方も私自身も、のびのび音楽ができるのかということを考えるきっかけになりました。

――音楽学部には、アンサンブルピアニストとして活躍される先生がいらっしゃるのですよね?

森島英子先生をはじめ、第一線でご活躍なさっている先生方がいらっしゃいます。管楽器や声楽の学生も「プロの方と演奏ができてすごく勉強になる」とよく言っていました。どう演奏すべきか悩ましい部分を、先生の演奏を聴いて盗んだり質問したりできて、とても環境に恵まれていると思います。

音楽学部卒業時には、読売新聞社主催「第86回新人演奏会」に出演

――コンクールにも出場されたとか・・・

はい、昨年11月に「第4回下田音楽コンクール」フリースタイル部門に、大学の声楽とフルートの先輩と一緒に「Alfonsino」というユニット名で出場しました。ユニット名の意味は「キンメダイ」なんです。なぜかというと、特別賞の中に「キンメ大賞」という賞があり、受賞すると下田の名産である金目鯛が一尾いただけるとのことだったので、金目鯛ほしいなあ、という気持ちを込めて命名したのです。

「第4回下田音楽コンクール」の様子

――ほう、そういう由来でしたか!(笑)

コンクールの結果は、ありがたいことに、金賞及びペリー大賞を受賞できました。副賞で地酒もいただきました。お魚はいただけなかったのですけれど(笑)。

――最近の演奏会にはどのようなものがありましたか?

6月1日にトランペット専攻の卒業生のメンバー中心とした「聖徳トランペットコンサート」に出演して、ヘンデルの「水上の音楽」からクイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」まで、様々な曲を弾かせていただきました。

その翌日には、先ほど述べた「第4回下田音楽コンクール受賞者演奏会」に出演しました。大きなホールでの演奏は気持ちよかったです。

左:聖徳トランペットコンサート 右:第4回下田音楽コンクール受賞者演奏会

6月27日には「OTTAVA Night vol.19」という演奏会に、新進演奏家として出演することになったフルートの先輩とシューマンの《3つのロマンス》をご一緒しました。大学院の修了演奏会で演奏した思い出の曲です。満員のお客様で、しかも聖徳の先生方も応援に駆けつけてくださり、とても嬉しい夜でした。

この先も、留学から帰国された先輩や、声楽アンサンブルの方々と演奏する予定がありますので、一つ一つ丁寧に取り組んでいきたいと思います。

――ところで、ピアノ独奏とアンサンブルピアノとでは勉強の仕方がどのように違いますか?

独奏では、楽譜に書いてある音を全て自分で弾きますが、アンサンブルだと、共演者のパートは弾きません。しかし聴いていないと上手くいきません。共演者のパートを聴けるようになるためには、弾き歌いの練習をします。共演者が複数いる場合も、各パートとの弾き歌いを一通りしたり、掛け合いのところをピックアップして歌ったりします。

――「弾き歌い」は大切ですね。

ええ、本当に。声楽の曲なら、歌詞の意味や言葉の発音を勉強して、歌詞で歌えるようにします。自分でも歌うと、歌い手がブレスすることで生じる間(マ)を想像でききますし、体も脱力しやすくなります。独奏でもアンサンブルでも「弾く練習」とは別に「聴くための練習」をすることは大切だなあと思います。

――ピアノの先生としての中川さんにお尋ねします。指導にはどんな楽しさがありますか?

はい、今は子どもたちを中心にレッスンしております。学生のときに幼稚園や保育園での演奏や、学童保育の支援員をしていたことがあり、子どもたちの素直な反応を見るのが好きになりました。今も生徒さんの様々な反応を見ながら「おうちでやってみよう」と思ってもらえるように練習法や考え方を伝えるように心がけています。次の週に、伝えたことを実践してみた跡がみられると、よし。と思います。

*生徒さん・保護者の方から写真掲載の許諾をいただいてあります。

――苦労は?

苦労はあまり感じないです。でも、あえて挙げるとすれば、すぐ怒り出しそうになってしまうことです(笑)。自分もわりとそうだったので気持ちがよくわかるのですが、「ものすごく叱られたらさらおう」という子もいると思います。

――そんな時は、どんな工夫をするのですか?

怒らずにさらわせたら私の勝ちだな、と考えて、その子に合う伝え方を何パターンも用意した上でレッスンに臨んでいます。私自身が教わってきた経験を参考にしながら、試行錯誤しているというといころです。

――聖徳大学でさらに研鑽を重ねていらっしゃいますが、今後の予定は?

最近はSOA音楽研究センター研修員として、声楽の方とご一緒させていただくことが多いので、語学をきちんと勉強したいです。また、新しいレパートリーにも挑戦していきたいと思っています。やりたいことが多いのですが、自分に本当に必要だと思うことを見極めながら、前向きに取り組んで参ります。

――最後に、音楽の道を目指そうと思っている高校生の方々に、ひと言をお願いします。

このブログをご覧になっている方で、ピアノを勉強されている方は大勢いらっしゃると思います。私は聖徳大学音楽学部で、人とコミュニケーションをとりながら音楽を作り上げる楽しみを見出すことができました。ソロもアンサンブルも素晴らしい先生方、そして学びの環境が整っているからだと思います。皆さんもぜひ、アンサンブルの喜びを音楽学部で見つけてくださいね。

――中川さん、今日はどうもありがとうございました。ますますのご活躍をお祈りしております。

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