「夏休み─推薦図書 2019」音楽学部の先生方が薦めるこの1冊
19.07.16
毎日、天から降ってくる雨粒を眺めながら、そろそろ夏休みの計画を立てている方も多いことと思います。
聖徳大学では7月24日まで春学期の授業が続き、試験期間に入ります。
試験が終了すると夏休み─。今年も各学部/学科の先生方が夏期休暇中に学生に読んでほしい図書を選びました。それらは、聖徳大学川並弘昭記念図書館ホームページで公開され、図書館内に掲示されています。
音楽学部の先生方からも4冊が推薦されていますので、ご紹介しましょう。
このブログをいつも訪ねてくださる皆さんも、この機会にご一読されてはいかがでしょうか。
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目黒 明子著
『四角いおんぷが生んだ奇跡―重度の知的障がいをともなう自閉症の青年が奏でる7色の音』 星湖舎、2018年
重度の知的障害を伴う自閉症の男の子がピアノを習いながら成長していき、支援学校卒業後は支援事業所で働くようになる物語です。ピアノを弾くことが彼の人生の中で大きな意味をもち、彼を支えていることがよくわかる物語です。音楽療法専攻の学生のみでなく、ピアノの先生を目指す学生、その他の学生にも読んでいただきたい一冊です。児童書のため、読みやすい内容です。
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かげはら 史帆著
『ベートーヴェン捏造 ―名プロデューサーは嘘をつく―』 柏書房、2018年
交響曲第 5 番について、「運命はこのように戸を叩く」とベートーヴェンが語ったというエピソードの発信者である秘書シンドラー。聴覚を失ったこの作曲家の「会話帳」に、彼がいかなる改竄を行ったのかを分かりやすく詳らかにした書です。刺激的なタイトルですが、すべての記述内容に典拠が挙がっていることは驚きです。来年 2020 年に生誕 250 年の記念イヤーを迎えるベートーヴェンの人間像を改めて探りましょう。
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近藤 譲著
『ものがたり西洋音楽史』岩波書店(岩波ジュニア新書)、2019年
西洋音楽の歴史を、中世(第 1 章)、ルネサンス(第 2 章)、バロック(第 3章)、そして、古典派・ロマン派・モダニズム(18 世紀後期から 20 世紀)に分けて、みごとにまとめた一冊です。岩波ジュニア新書の一冊として、文体はやさしくしてありますが、内容は密度が濃いものです。
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国土社編集部編
『大研究 雅楽と民謡の図鑑』 国土社、2017年
雅楽と民謡について、中高生向けの図説。雅楽では楽器、種類、装束などについて、民謡では種類や歌詞・生活との関わりについて、豊富なイラストとともに平易な文章で紹介している。中高教員を目指す学生の参考書として推薦したい。執筆者は、元宮内庁楽部楽師(雅楽)と茂手木潔子(民謡)
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