「第九の夕べ」～心ふるえた歓喜の歌～
18.12.25
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年末の日本の風物詩として定着したベートーヴェンの交響曲第9番。1918年6月、徳島県鳴門市の板東俘虜（ふりょ）収容所でドイツ兵捕虜によってこの作品がアジアで全曲初演されてから、今年は100年という節目の年に当たります。
シリーズコンサートの聖徳学園「第九の夕べ」も第35回を迎え、12月11日（火）に川並香順記念講堂で開催されました。日本を代表するプロオーケストラの東京交響楽団とともに、音楽学部の学生たちが歓喜の調べを高らかに歌い上げました。
＊以下の演奏写真：佐久間 篤
合唱に参加したのは、音楽学部演奏学科・音楽総合学科の1年生全員と2年生以上の有志、他学部の学生、附属2校の高校生、後援会合唱団の方たち、教員、そして日本声楽家協会の男声合唱団です。音楽学部の1年生は、4月のフレッシュメン・キャンプ（FC）で第九とはどのような曲か学び、その後は春日保人先生の指導による合唱の授業で、コツコツと練習を積み重ねてきました。
客席には、学び舎をともにする全学の学生たちと一般のお客様。
今年も指揮は演奏学科の山本真先生です。
また、独唱も西川あや子（ソプラノ）、伊原直子（アルト）、小原啓楼（テノール）、宮本益光（バリトン）という錚々たる音楽学部の教員陣が務め、皆が心を一つにして演奏に臨みました。
1曲目として演奏されたベートーヴェンの「レオノーレ」序曲第2番 作品72a が終わると、合唱団がステージに入場。山本真先生の指揮棒が振り下ろされ、交響曲第９番 二短調 Op.125「合唱付」が始まりました。合唱の出番は第4楽章。第1楽章第3楽章までの間、着席している皆も緊張の面持ちです。
そして、ついに第4楽章の開始。
バリトンによる「おお友よ、この調べではない。もっと快い、喜びに満ちた調べに、声を合わせよう」の独唱とともに合唱団が立ち上がります。
「オーケストラの演奏とテノール、バリトンの歌声に圧倒されそうになりました。」（1年Tさん）
「日本最高のオーケストラとソリストの先生方と共演で来た時間は、私の宝物になりました。」（1年Fさん）
「初めてこんなに近くで生のオーケストラと演奏できたので、たくさんの事を吸収できました。」（1年TAさん）
「本番は鳥肌が立ちっぱなしで、楽しかったの一言です。4年生まで第九の皆勤賞を目指したいと思います！」（1年TMさん）
「附属出身なので、この舞台は初めてではないのですが、また違う感覚で出演でき、楽しく歌うことができました。」（1年Kさん）
「高校から数えて4度目の聖徳第九。いつか、ソリストをやれるようになりたいです。」（1年Oさん）
写真左から、西川あや子（ソプラノ）、伊原直子（アルト）、小原啓楼（テノール）、宮本益光（バリトン）の各先生
今年も会場全体が酔いしれた圧巻のクライマックス。最後の一音が終わると同時に、客席から感謝と敬意のこもった拍手が響き、会場は感動に包まれました。
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参加した2年生以上の学生からも感想が届いています。
「去年より周りを見渡してきちんと聞くことができました。来年も参加したいです。」（2年生）
「念願のソリストの先生方と共演できて、感動しました。」（3年生）
「大学生活最後の第九でしたが、今しかない貴重な時を過ごすことができて感無量です。」（4年生）
指揮、4名の独唱の先生方に加え、合唱指導を担当された春日保人先生もカーテンコールに登場。
「あれだけ長いドイツ語の譜面を覚えられるかどうか不安でしたが、終わったあとは達成感に満たされました。ここまで指導してくださった春日先生と、授業でピアノ伴奏を務めてくださった辻田祐希先生に感謝です。」（1年Oさん）
「本番が終わり、春日先生が合唱に向かって笑顔を向けてくださった時は、思わず涙がこぼれました。それほど美しいハーモニーで心に残るステージでした。」（1年Sさん）
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控室に戻ったあとも、興奮冷めやらぬ様子で互いに写真を撮り続けていた合唱のメンバーたち。第九のステージというかけがえのない財産をこれからも大切にして、成長していくことでしょう。
※東京交響楽団より写真掲載の許諾をいただきました。
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お問合せ：聖徳大学音楽学部事務室 Tel. 047-703-0111
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