音楽学部 │ 聖徳大学

ミュージカルを楽しむために~吉岡小鼓音先生による公開講座が行われました~

18.10.05

9月22日(土)、「ミュージカルの楽しむために」と題された吉岡小鼓音先生の公開講座は、先生によるミニコンサートで始まりました。

吉岡先生は、ホール後方より〈アプローズ〉(C. シュトラウス作曲《アプローズ》より)を歌いながら軽やかに登場。続けて〈ショウほど素敵な商売はない〉(I. バーリン作曲《アニーよ銃をとれ》より)を華やかに披露し、ご来場の皆さんの心をグッとつかみました。ピアノは鳥井俊之先生です。

そのあとは、3人の受講生による公開レッスンです。

最初は、附属取手聖徳女子高等学校3年のNさん。受講曲は、L. ウェバー作曲《オペラ座の怪人》より〈Think of Me〉。英語を歌う際の発音と声のバランスや、最後のカデンツァの歌い方に対し、かつて劇団四季で《オペラ座の怪人》の主役クリスティーヌを演じた吉岡先生の説得力のあるアドヴァイスが印象的でした。

続いて、演奏学科ミュージカルコース4年のOさんが歌うのは、C-M. シューンベルク作曲《ミス・サイゴン》より〈命をあげたい〉です。この作品の舞台となったベトナム戦争や、原点であるオペラ《蝶々夫人》にまつわるお話などがあり、ミュージカルを歌うためには、ただ歌うだけではなく、曲の深い解釈と理解が重要かつ必要であることが強調されていました。

同じくミュージカルコース4年のKさんが歌うのは。A. L. ウェバー作曲《ジーザス・クライスト・スーパースター》より〈私はイエスがわからない〉。

マイクで歌唱する上での言葉の乗せ方や、ミュージカルに特化した感情表現の仕方など細かくアドヴァイスしつつ、ミュージカルナンバー1曲に込められた作曲者の想いを表現することの大切さと難しさが伝わりました。

さらに、ご来場の方々への「ワンポントレッスンコーナー」では、伸びやかな歌声を披露された一般の方や、ミュージカル研究同好会の学生たちが参加し、楽しい雰囲気のレッスンとなりました。

ミニコンサート後半では、最初にA. L. ウェバー作曲《キャッツ》より〈メモリー〉が歌われました。名曲中の名曲〈メモリー〉は「年齢や経験を重ねるごとに曲に込める思いが変化してきている、今はまさに人生そのもののような歌だと思える」という先生のお言葉通りの感動的な歌唱であり、客席からはため息が漏れるほど。

そして《オペラ座の怪人》のテーマ曲ともいえる〈オペラ座の怪人〉は、非常に音域が広い(2オクターヴ+6度)難曲ですが、特に終盤に何度も現れるハイC、そして最後のハイEを見事に決め、会場からは大きな拍手が続いていました、

最後に、受講生や会場の方々と一緒に〈ショウほど素敵な商売はない〉を歌い、バラエティに富んだメニューと充実した内容で大満足のみなさんの大きな拍手の中、講座を終えました。
公開レッスンの受講生から以下の感想をいただきました。

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「たくさんの方々に歌を聴いてもらうには、音程や技術的な事も含め、その歌の中で、どんな人がどういう気持ちで何を歌っているのか、という心の部分が大事なんだなと、再認識することができました。」

「普段と違う広い空間でレッスンを受けて、会場での響きなども感じられとても有意義な時間になりました。」

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ミュージカルについての深い見識と多くの舞台経験から導き出された吉岡先生のアドヴァイスは、受講生たちにとって貴重な財産になったことと思います。これからの一層の飛躍を期待したいと思います。

☆お問合せ:聖徳大学音楽学部事務室 Tel. 047-703-0111

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