教育学部・教育学科 │ 聖徳大学

教員紹介(2)子ども・人間・社会に視野を広げて教育を考えていきましょう

24.12.18

皆さん、こんにちは!

今回ご紹介する先生は、小学校教員養成コース長の山崎奈々絵先生です。山崎先生のご専門は、教育学ですが、その中でも教員養成についてご研究をされています。 

Q 先生のご専門の研究はどのような内容ですか?

A  日本の教員養成史研究です。教職課程は大学に置かれています。教師になるには「大学教育」を受けることが大事とされているのですが、その「大学教育」でとくに学ぶべきは「学問・教養」か「教える技術」かという対立があります。対立を乗り越えて二つをいかにバランスよくしていくか、ということを考えています。

Q ご専門の研究をされるきっかけはどのようなことでしたか?

A 私が学生の頃、大変面白い大学の授業がいくつかありました。そうした授業は、調べ、考え、議論し、答えがない。けれど、いま身の回りに起こっている問題の見え方が変わってくる。こうした学びは、人にものを教える立場の先生こそ必要なのではないか。そう考えれば考えるほど、学問を深めたり教養を広げたりする余裕がない教職課程のあり方に疑問を感じて、もともと関心のあった歴史の分野で教職課程について調べるようになりました。

Q ご担当されている授業は、どのような内容ですか?

A 「教職入門」という授業を中心に教育学に関係する授業を担当しています。「教職入門」は、学校の先生になりたいという自分の志望動機を学問的に見つめ直したり、学校の先生は子どもや社会に対してどのようなことができるのかについて考察を深めたりしています。

Q 教育を学びたい、小学校の先生になりたいという方へ伝えたいことはありますか?

A 子どもを育てることは将来の社会の担い手を育てること。どのような担い手を育てるかによって社会は変わっていきます。そして将来の社会がどのようにあるべきか、今の社会はどのような問題を抱えていてどのようにしたら(ほんの少しでも)改善していけるのか。こういうことを考えながら子どもを育てる視点も大事です。教師は答えのないことを学び続ける「学びの専門家」でもあります。子ども・人間・社会に関心を持ち、視野を広げ、いろいろな人と関わりながら学ぶこと、それを通じて自分が変わっていくことを楽しみましょう。

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