特別支援教育の未来を考える「特別支援教育フォーラム2023」
23.11.07
令和5年10月28日(土)に、7101教室において、聖徳大学と千葉県教育委員会の共催による「特別支援教育フォーラム2023」を開催しました。今年度は、「通常学級」とつながる「特別支援学級」・「通級による指導」の実践、を副題としました。それは、昨年後半に通常学級に発達障害の児童生徒が小中学校に8.8%在籍している、という発表を受けて、これまで以上に通常学級における特別支援教育の充実が求められていることを踏まえてのことです。
開会に先立ち、本学を代表して川並弘純学長が挨拶し、第7回目を迎えたフォーラムを対面とオンラインとハイブリットな形で実施する意義と、本学が特別支援教育の充実を重点の一つとしていることの話がありました。続いて、千葉県教育庁教育振興部特別支援課の杉村課長より、第3次千葉県特別支援教育推進基本計画について、そして本フォーラムの果たす役割についての意義が示されました。
第一部の文部科学省初等中等教育局視学官菅野和彦氏による「小・中・高等学校における特別支援教育を担う教師の専門性の向上のために」と題した基調講演で始まりました。その中で自立活動の内容の考え方、指導の進め方等について具体的な実践についてのお話がありました。
第二部のシンポジウムは、4名のシンポジストによる説明で始まりました。小学校通級による指導担当の茂原市立萩原小学校鈴木あやか教諭、小学校特別支援学級担任の君津市立南子安小学校の宮越淳教諭、中学校特別支援学級担任の船橋市立法田中学校教諭武田芳樹教諭、高等学校通級による指導担当の古山勝教諭の実践発表の後、本学の学生や院生、チャットによる質問等で始まり、活発なシンポジウムとなりました。
最後に、腰川一惠教職研究科長から、講師の方々への御礼の言葉と、来年度に寄せる期待があり、閉会となりました。(教職研究科教授 堀子榮)