学ぶ子どもの心を体験して「教える」を考えよう!
23.06.07
みなさん、こんにちは。今回は6月4日に行われたオープンキャンパスの体験授業のご紹介です!
今回は腰川一惠先生による「学ぶ子どもの心を体験して『教える』を考えよう」という心理学×特別支援教育の授業でした。
最初に、話を聞いている様子はあるけれどもやるべきことが分かっていない、何度も教えて練習しているのに習得できない、できそうなのにやらない(できない)・・・などなど、最近増えている子どもたちについて講義がありました。そして、そうした子どもたちの心を体験しようということで、用意されたのがこちら。
難しめの迷路です!2人組のペアになって、一人が子ども役として、利き手と異なる方の手で迷路をやります。そして、もう一人が先生役として、横から、「早く早く!」「ちゃんとやって!」「頑張れ頑張れ!」「遅いよ!」とプレッシャーを与えます。
とっても盛り上がりましたが、その後、子ども役になった時にどんな気持ちになったか聞くと、「頑張ってもできないのにやれと言われた」「とても焦った」「悲しかった」という言葉が聞かれました。これはまさに、できない気持ちをもっていた子が経験していたことでした。では、どうしてほしかったか、どんな風に対応してもらえたらよかったか。
「声かけを優しくしてほしい」「課題を易しくしてほしい」「時間を延ばしてほしい」といった、的確な意見がでました。
そして、腰川先生は、子どもの心をよく理解することで、授業についていけない、集団に適応できない「困った子ども」としてみるのではなく、自分ではどうにもできない、自分なりに頑張ろうとしている「困っている子ども」として見ることできるようになることを示されました。
聖徳大学教育学部教育学科では、心理学と特別支援教育をリンクさせて学ぶことができます。みなさんも、異なる領域を合わせて学ぶことで、子どもをみる視点を広げてみませんか。