短期大学部・保育科 │ 聖徳大学

はじめの一歩  -附属第二幼稚園での部分実習

21.11.19

秋学期も始まる頃、ホイクカ女子1年生にとって、最初の挑戦である幼児教育実習Ⅰを迎えました。ホイクカでは、聖徳大学附属幼稚園四園に分かれ、クラス毎に実習を行います。 今回は附属第二幼稚園で実習中のAさんのコメントと共に部分実習の様子を紹介します。   ホイクカ女子は実習を通して、子どもの姿や先生の指導法を観察し、子どもの発達の理解や環境構成等を徐々に身につけていきます。そして、いよいよ実際に一人の保育者として子どもの前に立ち、約15分間の子どもの活動を計画し、保育を実践するのがこの部分実習です。   まずは活動の前にお片付けから始まります。

と言っても、活動の切り替えに、子どもの気持ちはすぐには付いてきません。 甘えてくる子どももいれば、前の活動に集中している子どももいます。子どもの気持ちを受け止めつつ、的確に声がけをし、次の活動へ気持ちを導かねばなりません。

「指導案通りに実習を行えるのか、とても不安で緊張していて焦りを感じてしまったのですが、幼児一人一人に対して違った声がけをして次の活動である読み聞かせを見る事に対して期待が持てるような声掛けをすることが出来たのかなと思います。」 先生となったホイクカ女子Aさんは、この部分実習に至る過程で、ちゃんと子どもたちとの信頼関係をしっかり築いてきていました。Aさんの声がけで、子どもはお片付けをし、おトイレに行って、徐々に活動へと導かれていきました。 そして、絵本のご紹介の前に、、、  こんな手あそび知ってるかな?

絵本の世界に気持ちが向かうような手あそびを始めます。 「幼児が知らない手遊びをすることに対して不安を感じていたのですが、真似をして一緒にやってくれたことや、読み聞かせをする際にも静かに集中して聞いてくれていた事で安心して読むことが出来ました。」 こうして絵本を読み始めると、子どもはスーッと絵本の世界に入っていきました。

「この絵本を知っている幼児も、知らない幼児も、興味を持って絵本のお話の世界に引き込めるような指導案を考えたので、今回の部分実習のねらいとしていた「絵本を通して物語の楽しさ」を知ってもらうことが出来たのではないかと思います。」

指導を担当する先生も、後ろで見守っていました。子どもたちが、Aさんの読み聞かせをしっかりと集中して聞いていることに驚き、「これまでの実習で子どもと信頼関係を築けてきた証拠ですね」と褒めてくださいました。 「初の附属幼稚園実習という事もあり、始まる前は緊張と不安が1番大きかったというのがあります。ですが、幼児と関わりを持っていくうちに幼児一人一人の性格や個性を掴むことが出来、幼稚園の教師になったという気持ちを持って取り組むことが出来ました。 配属された桜A組の担任の先生も、一日の振り返りをする際には親身になって聞いてくださったので、とても実習をしやすい環境でした。毎日の出来事を振り返ることで、不安や緊張も次第に無くなっていき、幼児に会うことが楽しみになって実習に対しても最後までやり遂げるという気持ちを持って取り組めたのではないかと思います。」

きっと最後は、子どもたちとお別れするのが寂しかったことでしょう。 こうしてホイクカ女子のはじめの一歩は、憧れの先生に向かう大きな一歩となりました。

担当は春日でした。

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