卒業生紹介(6)点字を身近に・本学で特別支援の先生に
17.07.29
皆さん、こんにちは!
今回は、聖徳大学児童学部の卒業生であり、現在、児童学部で講師として特別支援の科目を担当している、Fさんをご紹介します。
Fさんは、盲学校(目が不自由な子どもたちの学校)での現場経験を経て、聖徳大学児童学部の小学校教員養成コースの夜間主を卒業しました。
その後は研究と障害児の支援、さらに聖徳大学での講師を両立させながら、活躍しています。
Fさん(ではなく・・・F先生!)の担当科目は、「視覚障害者の指導」。
取材に訪れた日は、点字について理解を深める回でした。
一見難しそうですが、楽しく学べるクイズ形式で授業が進んでいきます。
「点字パターンを見て、何の文字を表しているか、考えてみましょう」
F先生が学生たちに投げかけます。
学生たちは、みんな熱心にとりくみます。
グループワークの中で、活気ある声が聞こえてきました。
「あ、そういうことか!」「点字楽しい」「濁点はどうやって表すんですか?」
点字のパターンを一通り学んだ後、最後に自分の名前を点字器で打っていきます。
紙をセットして…
針を丁寧におろします。
ちゃんと読めるように、できあがりました!
「点字器欲しいなぁ」「視覚障害の人ってすごいね」
学生たちは、わずかな時間で、ずいぶん点字を身近に感じているようでした。
このような授業をぜひ、学生たちが先生になって現場に出たときに、子どもたちに実践して欲しい…実は、それが今回のF先生の授業のねらいでした。
近年、小学校や幼稚園、保育園には、障害のある子どもたちが増えています。
障害について周りの子どもたちが適切に理解できるようにすることは、小学校や幼稚園、保育園の現場に立つ先生の重要な役割なのです。
授業に関連して、F先生に、話をうかがいました。
Q,どのようにすれば、障害について理解を深めていけるのでしょうか?
A,説明を聞くだけだと限界があります。見たり体験したりすることを繰り返す中で、理解が深まるのだと思います。
Q,学生たちにどんな先生になってもらいたいですか?
A,自分の視点だけでなく、相手の視点に立って物事を考えられる先生になってもらいたいです。
また、現場に出てからも学び続ける先生であって欲しいです。そのために、学ぶことの楽しさを大学時代に感じてもらいたいです。
聖徳の学生さんは素直で吸収力があるので、教員としても、やりがいを感じます。
F先生、ありがとうございました!
自分自身が楽しく学び、子どもたちが楽しく学べるような授業や保育ができる先生になる。
それが聖徳大学児童学部の学びの特徴です。
来年度から聖徳大学児童学部は、これまで以上に特別支援に力を入れていくために、特別支援教育コースを新設します!
ぜひオープンキャンパスで、コースの学びについて話を聞いてみてください。
(児童学部)