教育学部・児童学科 │ 聖徳大学

小さなお守りから伝わる子育ての願い

26.05.28

みなさん、こんにちは!

みなさんは「歴史」は好きですか?授業でそう尋ねると「好きです!」「ちょっと苦手です」など様々な答えが返ってきます。

歴史は遠い過去の出来事に思える一方で、私たちがこうして生きている一分一秒も過ぎ去れば歴史となっていきます。

歴史とは実はごく身近なものであり、私たちと繋がっているといえますね。「歴史」を好きになるコツは、当時の人々の気持ちを想像してみることです。

昔の人も子どもの誕生を祝い、子育てに苦労しながらも、子どもの安全を願って暮らしていました。こうした人々の想いを感じてみようと、3年生のゼミで行った製作活動をご紹介します。

 

この刺繡は「背守り」と呼ばれる習わしをアレンジしたものです。

今ほど子どもの生存率が高くなかった時代、人々は子どもの着物の背中に縁起の良い刺繍や飾り物をお守りとして縫い付けていました。

小さな着物に一針ずつ手縫いでお守りを付けていたと思うと、当時の人々の想いが伝わってくるような心地がしますね。

ゼミでは手芸が苦手な人でも楽しめるように、紙に刺繍をしました。台紙に模様を下書きし、目打ちで穴を空け、その穴に刺繍糸を針で通していきます。(紙は布よりも形が固定されて縫いやすいため、例えばモンテッソーリ教育では「縫いさし」として、保育者が見守る中、幼児でも針と糸を使って挑戦することができます。)

学生たちは最初ドキドキしながらも、徐々に手つきが慣れ始め、そのうち黙々と夢中になって縫っていました。

出来上がった刺繍にはそれぞれ個性があり、世界でたったひとつのお守りの完成です。

 

今回の紙刺繍は、折り紙で作った三角栞に貼ってブックマーカーに仕上げました。

現在でも、保育者や保護者が子どもたちのTシャツなどにお守りとして刺繍をする活動が行われているそうです。素敵な継承ですね。

今も昔も、健やかな成長を願ってお守りを手作りする想いは、きっと子どもたちにも届くと思います。

(児童学科 准教授 渡部恭子)

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