教育学部・児童学科 │ 聖徳大学

子どもの貧困と保育 ICSで子ども食堂のボランティア

25.09.19

いま、日本では「子どもの貧困」が広がっています。

2021年の日本における子どもの相対的貧困率は11.5%。

およそ9人に一人の割合で、他の子どもがあたりまえに持っているものを持っていない、

あたりまえに経験できることが経験できない子どもたちがいるのです。

学校や保育園・幼稚園は、貧困の状態にある子どもたちに、楽しい子ども期と明るい将来を提供するために、大切な存在です。

そこで、教師や保育者をめざす学生も、貧困状態にある子どもたちがどのような困難を抱えているかを知り、どのような支援が必要か、学ぶ必要があります。

 

そのような学びの一環として、今年度の児童学概論の参加型授業(ICS : Introduction to Child Studies) の1つに、「子ども食堂・子どもの居場所支援の現状を知り、子どもたちと関わろう」というテーマを設定しました。

事前に座学で、子どもの貧困の現状と必要な支援について基本的な知識を得たのち、さまざまな民間団体の主催する、子ども食堂・子どもの居場所支援の現場でボランティア経験を行おう!というものです。

今回は近隣の3つの団体にご協力いただき、子ども食堂、子どもの居場所支援で学生のボランティアを受け入れてもらいました。

 

食事を作る作業はあまりなく、もっぱら子どもたちの遊び相手が中心でしたが、子ども食堂が提供するのは、栄養のある食事だけでなく、団欒や人のつながり、遊びやさまざまな経験、学習の支援など、多岐にわたることを理解できたと思います。

学生たちは、持ち前の明るさ、温かさで子どもにも支援者の皆さんにも大人気でした!

 

栄養のある食事はもちろん、子どもが子どもらしくいられる場所、その声が適切に聴いてもらえる場所を作るために、さまざまな立場、さまざまな性別・年齢の皆さんが頑張って子ども食堂を運営されている様子もみることができました。行政や市場サービス以外の子育て支援の意義、地域の底力についても実感してもらえたことと思います。

保育現場には、さまざまな困難を抱える子どもたちがいます。専門家として、そうした子どもたちをどう支援していくか、学生たちの学びは続きます!

                                 (児童学科 准教授 上田智子)

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