教育学部・児童学科 │ 聖徳大学

お話しづくりから「身体表現」へ

25.09.10

みなさんこんにちは。今日は、運動遊びプログラムの「運動遊び研究」の授業の一コマを紹介します。

「運動遊び研究」は、運動・健康領域の4年生の専門科目です。前半は、運動遊びの基本理論(櫻木先生担当)後半は実践的な内容(安広担当)。身体表現の最終発表としてグループでお話しづくりから身体表現にまとめ、保育者に必要なムーブメント学習の仕上げとしての作品づくりに挑戦しました。

テーマは「四季」に決定。①お話しづくり ②登場するキャラクターのモティーフづくり ③作舞法の確認 ④作品づくりと発表

①お話づくり 

ストーリー:ある森に不思議な4本の木がありました。夏のキラキラした太陽にのもと、小鳥、リスなどの動物が大きな木の周りで遊んでいます。秋になるとどこからか小人さんがやってきました。落ち葉で遊んだり楽しそうに踊っています。楽しい時間はあっという間に過ぎ、寒い冬の季節の到来です。北風が吹き葉っぱは、あっという間になくなり枝だけになってしまいました。動物たちは冬眠し小人さんは、さみしくなり一緒に寝てしまいました。気がつくと美しい桜の花が咲きはじめていました。動物も小人も大喜びです。木の周りでいつまでも楽しく踊り続けました。

②キャラクターのイメージを捉えモティーフづくり

小鳥

 

リス

動物の特徴を捉えたポーズから一連の流れのある動きにまとめます。大きな木、小人の動きも特徴を捉え、創造性豊かな動きを見い出します。

③作舞法の確認

<動きの三要素> 動きを構成する要素: 力(強↔弱)、時間(速↔遅)、空間(直線↔曲線)

<動きの変化>

・高低変化:(4つの高さ:高い・やや高い・やや低い・低い)

・方向の変化:(前・後・横・斜めなど)

・リズム変化:歩のリズム変化だけでなく頭、肩、腰等身体部位も意識・空間構成:舞台の9分割(縦:上手・中央・下手 横:前・中・奥)を意識しながら直線、曲線、混合と自由に空間を移動するとダイナミックな作品に仕上がる。

全身を意識し高低変化、方向の変化をしたポーズの一例

④「四季」作品づくり

(夏)木の周りで動物や小人たちが楽しく遊んでいます。

(秋)紅葉し枯れ始めた木の周りで遊ぶ小人さん

(冬)北風が吹き始め森は寂しくなってしまいました。

(春)明るく美しい季節、花も咲きはじめました。動物や小人さんも大喜びです。

(フィナーレ)  平和な森は、動物も小人さんも笑顔に満ち溢れ幸せいっぱいです。

「運動遊び研究」は、運動理論を基礎に遊びの運動領域を広げる学びとともに、身体表現の楽しさを仲間とともに実感できる実践的な授業です。2年次に実施される伝統的なダンス発表会である保育表現研究発表会(クラス単位での創作ダンス)で学んだダンス技術、仲間との協力性も活かされているように思います。

子どもの身体表現は、素朴な表出が徐々に組織化され、表現技術が発達することによりイメージを表現する創造性が養われていきます。指導にあたっては、子どもの心身の発達を理解しながら遊びを通して楽しく表現できるように導くことが大切です。

(児童学科 教授 安広美智子)

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