教育学部・児童学科 │ 聖徳大学

医療保育コース 医療保育の現場を見学してきました!

25.09.06

皆さん こんにちは!

今年度からスタートした児童学科「医療保育コース」です。今回は医療保育の見学実習についてご紹介します。

2023年度から「医療保育」について見学実習の学びがプレスタートしています。すでにご紹介のとおり、児童学科「医療保育コース」は、保育士の資格と並行して学びが進んでいきますが、保育士取得のための実習(1回目:保育所実習、2回目:施設実習、3回目:選択の保育所実習か施設実習)とは別に、医療保育のための「医療保育見学実習」と「医療保育実習」があります。今年度も、「病児・病後児保育室」「医療的ケア児のための障害児保育園」「病棟保育」の見学が実施されていますので、その様子をご紹介しましょう。

 

【病児・病後児保育室】

病児・病後児保育室は、保育所に通園している子ども達が発熱したときや胃腸炎になった時に一時的に子ども達を預かる施設です。見学させていただいた病児・病後児保育室は小児科クリニック併設の施設でした。必要に応じて、併設の小児科のドクターや看護師さんと連携しますが、保育室の中心は保育士の先生です。

施設の中はまさに小さな保育園という感じです。絵本やおもちゃがたくさんあって楽しそう!でも普通の保育所と違う点は、病気の時やケガをして保育園にいけない時だけ行く施設なので、いつもの保育所の先生はいません。ですから、初めて会う保育士さんと一日お利口さんにママを待てるかが大きな課題になります。

 

そのために、病児・病後児保育室の保育士の先生方は、誰よりもニコニコしていて安心できる存在と言えます。初めて保育室に預けられたお子さんは最初は大泣き!でもベテランの保育士さんの手にかかると、ニコニコ顔になるんです。まさに魔法の笑顔と保育力を実感してきました。

見学での学生たちは真剣そのもの。保育士の先生方の説明を聞き、保育室の環境についても、隅々まで観察していた姿が印象的でした。

 

【障害児保育園:医療的ケア児のための保育園】

今回見学した障害児保育園は、医療的ケアを必要とするお子さんたちが利用できる保育園です。まだ日本では数少ない医療的ケアを必要とする子ども達だけの保育室です。看護師と保育士が常駐して、一人ひとりの子ども達が、その子らしく生活できるように様々な場面で工夫がされています。でも子供たちは医療的ケアを必要とするので、酸素吸入や呼吸の補助的機械が常に近くにあって、行動は制限されていましたが、笑顔は健常な子ども達と同じでした。

近い将来、普通の保育所にも医療的ケア児が通園するようになります。そんな子どもたちへの保育には、医療的ケアの知識と保育の知識が欠かせません。学生達も、見学の前に事前学習を重ね、医療的な助けを必要とする子どもたちが、楽しく生活するとばどのようなく工夫をすればいいのかについて学びを深めてきました。障害児保育園の保育士の先生方の暖かいまなざしに感動してきた学生達です。

 

【病棟保育】

今回の病棟保育の見学は、小児科に入院している子ども達の生活を支援する保育士の方々の活躍を見させていただきました。小児科病棟には、内科的治療や外科的治療を要する子ども達が入院していますが、医療的な治療は医療チームの医師、看護師、理学療法士、管理栄養士、薬剤師など様々な方々が関わります。でも、生活の中心を担うのは保育士です。入院していても子どもたちにとっても大切な大切な成長発達の時間になります。治療にかかる時間以上にひとりの子どもとしての時間になるわけです。

そのために、つらい治療の後でも、落ち着いたら楽しいお話の時間や絵本の時間、そして医療装置がついていて上手に動かない手を動かして折り紙をしたり、お絵かきをする時間が待っているのです。そんな時間を提供できる保育士の力が求められていることを感じてきました。病院ですごす子どもたちにこそ、大切な季節の移り変わりが実感できる遊びや時間を提供できる保育士が求められていることを感じた見学でした。一人で大ぜいの子ども達の生活を見守る保育士のてきぱきした対応と明るい声が印象的でした。

さあ、あなたはどのような子ども達と素敵な時間をすごしたいでしょうか?

医療保育の場にあなたの熱い思いと力を生かしてみませんか!

(児童学科 教授 沢崎真史)

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